第八章 反転
第3話 最強の印
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一方「あァ。今から合わせる奴はお前を救おうとする。だからテメェは大人しく救われてろ」
美九「ハッ、何を言ってるんですかぁ?私はこの力を手にして既に救われたんですよぉ?」
一方「そのザマで何を言ってやがる」
美九「……」
一方「チッ。来たければ俺の後を着いてこい。興味がねェならここに残っても構わねェ。そこは自分で決めろ」
そう吐き捨てると、一方通行はこちらに背を向けて体育館の入り口の方へと向かった。
美九「救われる……」
美九は一方通行の言葉を思い出しながら考えた。
彼は行くかどうかは自由と言っていた。彼自身はこちらがどうなろうが興味が無いくせに。
それも少し疑問だが、それよりも確認しないといけないのは、自分の気持ちだ。
今から会う人物は美九は誰かは知らないので初対面の可能性が高い。
それが男の人なら断固して拒否していただろう。今から会う人物の性別を聞きそびれたことを少し後悔した。
でも……たとえ男の人だったとしても、自分を救うことが可能ならば……
美九「……って、これじゃあ私が救われていないみたいじゃないですかぁ」
だがその人のことが気にならないと言えば嘘になる。
美九「……言ってみるのも悪くないかもしれませんねぇ」
と言って美九は一方通行の少し後ろを歩き出した。
もし会う人があの人ならばまだマシだ。
上条当麻。
彼と初めて会った時、何故か憎悪感が生まれなかった。
あんまり気にしていなかったが、今思うととても不思議なことだった。
だが、会うのが彼なら会うことすら拒む。
五河士道。
女装をし、こちらの気持ちを弄んだ人物。
今すぐにでも処刑にしたいが、見つかったという報告はまだない。
考えても無駄だ、と思った美九は倒れている耶倶矢、夕弦、四糸乃を放って一方通行の後をついていった。
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