暁 〜小説投稿サイト〜
黒魔術師松本沙耶香  銀怪篇
13部分:第十三章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
。それは何だい?」
「疲れないのかしら」
 沙耶香は問うてきた。
「疲れないのかって?」
「彼女とした後で。疲れないのかしら。どうなの、それは」
「そういえば結構疲れるかな」
 亜美はその質問にも答えた。
「何かな。普通のよりずっと」
「そうなの」
 それを聞いてやはり、と思ったが言葉には出すことはなかった。
「けれどそれがどうしたんだい?」
「いえ、何でもないわ。じゃあ質問はこれでおしまい」
「そうなのか」
「今の話は忘れなさい。いいわね」
「あ、ああ」
「貴女とはそのうち会うことになるかも知れないし」
 立ち上がりながら言う。
「その時にまた。楽しみましょう」
「そうか。じゃあな」
「ええ、また」
 かなりはっきりとした話は終わった。これで理子に対する証拠も掴んだ。紀津音と理子に対する話はこれで二つ揃った。沙耶香はこの二つを手に入れてから次の動きへと移るのであった。
 亜美の楽屋を出た時にはもう夜になっていた。沙耶香は銀座のバーで一人飲んでいた。
 今日もまたカクテルであった。今飲んでいるのはコーヒー=カクテル。文字通りコーヒーを使ったカクテルである。いつもの様にカウンターに座って飲んでいた。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ