暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
風の行く先へ
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
にしては、ずいぶん輪郭がしっかりしていたが。

「どうしたら良いんでしょうか、師範」

 レゾネクトから逃げて、か。
 確かに、軽く手合わせした感じ、あの男は並じゃない。
 あまりどころか、二度と会いたくない部類ではあるが。
 私をエサとか言ってたし。
 こちらが何もしなくても、あの男が私を捕まえにくるということか?

「世の中、平穏無事が一番なのにな」

 ひとまず、このまま直接、領主に山賊の件を報告するか。
 それから事後処理やらなんやらを片付けて。
 怪奇現象への対策……は、一人で考えるしかないか。
 こんなこと、誰かに相談しても、信じてもらえるわけがな…………

 ……ああ、居たな。
 怪奇現象を知ってる人達。
 彼らが発端になっている気がしなくもないが。

「解らないことは、関係者に話を尋くのが基本。ですよね、師範」

 彼らが向かったのは確か、私の家から見て東の方角、だったな。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ