暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第166話 2つの出会い
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しているが、ダインの言うとおり、先週に襲撃されているのにも関わらず、時折ここの連中もみせていた談笑の時に薄ら浮かぶ白い歯が見える。だが、マントをかぶった奥に唯一見えるあの男の口元は、固く引き結ばれており、微動だにしていない。
 完全に無言を貫いているのだ。そして、足運びもまるで乱れがない。

『一瞬の油断が命取り。……スナイパーなら尚更』

 また、あの声が頭をよぎる。

 正直、『うざいっ!』と言ってやりたい。
 ……頭の中で出演させてしまっているのは、自分なのに、とそれは置いといたとしてもだ。

 だが、今は不確定要素が間違いなくある、と心しておく事が出来た。ダインの様に安易な結論を出さない様に。目には見えない強さ。プレッシャーがあの男から感じるから。

 シノンは、小声で言った。

「……あの男、嫌な感じがする。最初に狙撃するのはあのマントの男にしたい」

 その言葉に、ダインは双眼鏡から顔を話して、眉を上げた。

「なぜだ? 大した武装もないのに?」

 ダインがそう聞いた時、先ほどのシノンが僅かに慌てていた仕草をしていたのを見た男が呟く。

「シノンさん、ひょっとして……あの男って、シノンさんが以前いたスコードロンをたった1人で壊滅させたって言う……?」

 恐る恐るそう聞いた。
 シノンの腕はここにいる全員が知っているし、GGO一の狙撃手(スナイパー)の腕前は伊達じゃない。その最高支援と言っていい彼女がいて、壊滅させられたのだから、一体どれだけの強者なのか、BoBで、名を連ねる者なのか、と色々と思ったが、その時の事、シノンは快く思っていないのは周囲のメンバーにも判っている為、聞くに聞けないのだ。

 それを思わず訊いた日には、普段の2,3割増で無言になるから。……殆ど喋らなくなるから。

「……違う。あんなに大きくない」

 シノンは、振り返らず小さく早口でそう答えた。
 地雷だと判っていても、聞かなければならない事なのだ。死銃(デスガン)老紳士(オールド・ジェントルマン)と違って、実際にシノンを含むスコードロン1つを壊滅させた男がいるのだから。シノンはその考え自体は判っているから、調子を戻す。

「……不確定要素だから気に入らないだけ、それ以外の根拠はない」
「それを言うなら、あのミニミは明らかに不確定要素だろう。例の男じゃないのがわかってるなら、まずはミニミを潰した方がいい。アレに手間取ってブラスターに接近されたら厄介だ」

 光学銃用に、防護フィールドが有るといっても、その効果は彼我の距離が縮まるに連れて減少するのだ。至近距離ともなれば、弾数豊富なレーザーブラスターに圧倒される可能性はたしかにある。止むなくシノンは主張を引っ込めた。

「……わかった。第一
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