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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第166話 2つの出会い
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される。実弾銃のメリットは、一発のダメージが大きく、貫通性にも優れている為、このゲーム仕様であるプレイヤーに備わっている《防護フィールド》をも貫通する。そしてデメリットとして、重く嵩張る
弾倉
(
マガジン
)
を幾つも携行しなければならない。実戦中に、弾切れでも起こしたらそれこそ洒落にならない。そして、弾道が風や湿度の影響を強く受ける。この辺は、現実世界のそれに限りなく近く再現していると言えるだろう。
光学銃のメリットは、銃自体が比較的軽量であり、射程距離が長く命中精度も高いし光学銃の弾倉といえるものは、エネルギーパックと呼ばれていモノ。それが更に軽量であり、弾数は実弾銃よりも多く持てる。
デメリットとして、《防護フィールド》なるプレイヤー用防具で威力を散らされてしまう事もあり、光学銃、と呼ばれるだけあって、実弾よりも、弾道がはっきりと見えてしまってる為、それなりに、AGIが高ければ回避されてしまう事もある。
よって、対モンスターには光学銃を、対プレイヤーには、実弾銃をというのがこの世界でのセオリー。
あの集団は、確認出来る範囲では、殆どが光学銃装備で固めてあるから、実弾銃装備であるこちら側が圧倒的に有利だろう。
だが、シノンには何かを感じた。
その根源は判りきっている。あの巨漢のマント男だ。
最初こそ、あの男か? と大型ライフル銃を握る手も強くなったけれど 人違いと判り、今は冷めている。
氷の様に、冷たく、痛い程冷たく。
それなのに、嫌な予感があるのだ。そうしている間に。
「マントで顔が見えねぇって?」
背後から、ギンロウの声がした。冗談めかしているが、かすかに緊張の響きを帯びた口調でつづけた。
「アレじゃねぇのか? ウワサの……《
死銃
(
デスガン
)
》か?」
「なら、《
老紳士
(
オールド・ジェントルマン
)
》を探してこねーといけねぇじゃん」
傍から聞いているとバカな会話だと思えるが、実際にウワサになっているから、それなりに真剣だ。怪談の類になっているからと言うのもあるだろう。
「ハッ! まさか、どっちも実在するものか」
ダインはすぐに笑い飛ばしてつづけた。
「
老紳士
(
オールド・ジェントルマン
)
って言うが、そんな強ぇじーさん、BoB本戦でも見た事ねーし、それに、
死銃
(
デスガン
)
ってヤツはギリースーツの小男なんだろ? あいつはかなりデカいぞ。 目算だが、2mはありそうだ。……多分、極
筋力値
(
STR
)
型の運び屋ってところか。 つまるところ、稼いだアイテムやら弾薬やエネルギーパックを背負ってるんだ。武装は大したこと無いだろ。戦闘では無視していい」
ダインはそう判断するが、シノンはただただあの男を見ていた。
他のメンバー達は、それなりに警戒は
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