暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第166話 2つの出会い
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学系ブラスターの前衛が4人。大口径レーザーライフルが1人。それに……、おっと 読み間違ってなかったな。連中の1人に《ミニミ》持ちがいる。この面の男は、先週は光学銃だったはずだ。……慌てて実弾系に持ち替えたんだろうな。 これで確定だ。狙撃するならミニミだ。……最後の1人はマントを被ってて、武装が見えないな……」
「……ッ!」

 マント、の単語を聞いてシノンはやや慌てて身体を起こした。通常のプレイヤーであれば、慌てた様子には見えない普通の動き。だが、シノンを知っているメンバーからしたら、その行動には違和感が出るモノだった。

「シノンさん。どうかしましたか?」

 緑髪の男が気づいた様で、シノンに声をかけた。
 シノンは、その声には反応せず、伏射姿勢になり自身の大型ライフルに装着してある高倍率スコープでその姿を確認した。

 自分達がいる場所は、少し高台に位置する設定である前文明の遺構の中。鉄骨むき出し、ぼろぼろのコンクリート壁、それらが掩蔽物、遮蔽物となり、前方に広がる荒野を監視するのには絶好の地形であり、高さと言う地の利もそれなりに得ている。

 シノンは、仮想世界の太陽がレンズに反射してしまう位置にいないことを確認する。……これは、忠告された事の1つだ。

『……スナイパーなのに、目立つ装備。迷彩を変えないのなら太陽の位置は把握しておくべき。スコープから僅かの反射から現在位置を把握されかねない』

 それを思い出したと同時に、ビキっ……、と僅かながら顔がひきつる。確かにそれは正論であり、基礎中の基礎でもある。極限の緊張感だったから……、と言い訳をしたいけれど それは、シノン自信の性格が許さなかった。

 と、一先ず黒歴史は置いとくシノン。

 スコープを覗く視界に集中した指先を忙しなく動かし、7人のプレイヤーの姿をスコープ内に捕らえた。ダインの言っていた他の6人は一先ず置いといて、マントの男を確認する。
 確かに、全体は見えないし、装備も見えない。……が、遠目だけど判る。輪郭がやや大きい。この距離、倍率での僅かの差は実際に近づいたら、遥かに違うだろう。

 そう結論したシノンは、僅かながら肩に入れた力を向いた。

「ごめんなさい。……何でもないわ」

 シノンは、半ば無視してしまった様になっていた為、それについてを詫びを入れ、改めて確認をつづけた。ざっと見渡したメンバーの中で注目するのは、確かにダインの言うミニミを持った男だろう。



□ミニミ、実弾系の軽機関銃(サブマシンガン)《FN・MINIMI》。

 ベルギー製分隊支援火器だ。日本の自衛隊でも採用されている優秀な武器である。


 少し説明すると、この《ガンゲイル・オンライン》で登場している武器は実弾銃、光学銃の2つに大別
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