27部分:第二十七章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ええ、ではまたはじめるわ」
闘いは今は一時中断していた。だがそれも終わりだった。
動いたのは沙耶香だった。その咲き誇る薔薇達の花びらが一斉に舞った。
「行くわ」
「薔薇の花びらが」
「無論只の花びら達ではないわ」
沙耶香はそれをすぐに否定してみせた。技を放ってからだ。
「只のね」
「そうね。魔性の花ね」
「貴女と同じく私もまた。魔性の中にいるわ」
「だからこそなのね」
「そうよ。だからこそ私の花も」
「魔性の中にいる」
そうした意味では二人は同じだった。魔の中にいるという意味ではだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ