暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第164話 何よりも安全第一で
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れは知ってるい。でも このタイトルを先にプレイした事を伝えたら、結構リュウキ君は複雑な顔してた、と聞いてね」
「……もうオレは、そんなにガキじゃない。 ったく、爺やは」

 リュウキのその言葉の中には、少し呆れが入っていたが、忙しなく足を揺さぶったりしている。

 ガンゲイル・オンラインの話をしてからだ。

 それを見た菊岡は、『やっぱり……』と思わずにはいられなかった。

 そして、話は不審死事件に向かう。

「……爺やから話は聞いてる。死銃と名乗る妙な男がGGOの中で発砲。そして、その数秒後にその世界にはいない、《MMOストリーム》に出演していた彼が胸を抑え、苦しみながらログアウトをした。生中継中の事だし、ネット上でも、結構インパクトがあったって色々と情報が飛び交ってる。……どれも信憑性はゼロに等しい怪談、都市伝説の類になってる様だけど」

 リュウキがそう言うと、菊岡は頭を掻いた。

「たった1件でここまで色々と蔓延するなんて、余程のインパクトがあったんだね…。ゼクシード氏の事と、妙な男の、死銃の件はその通りだよ。詳しく言うと、GGO世界の首都《SBCグロッケン》という町のとある酒場での事だったよ」
「……だけど、亡くなった彼には申し訳ないが、菊岡さんの言うとおり、1件。……偶然と言う考え方の方が正しいと思うが」
「いや、そうでも無いんだよ」
「何?」

 リュウキは、目を開いた。
 事件と思われている不審死に関しては ゼクシードの話しかまだ知らなかったから。

「今度のは5日前、11月14日。《47氏》。 場所は埼玉県さいたま市浦和区の某所。……状況はゼクシード氏と同じだよ。アパートの一室で死体が発見された。まだ、この件は世間には出回ってないし、僕の所に来たばかりの情報だから 知らないのは無理無いけどね」
「……それで、死因はやはり、心不全で その男が撃った後、なのか?」
「その通り。GGO内のグロッケン市、複数でMob狩りに出向こうとした所で発泡されたらしい。街中で圏内だから ダメージは通らない筈なんだけど、……その数秒後に落ちたそうだ。 流石に、ゼクシード氏の時の様に、信頼出来る情報源じゃないけど、実際に同じ時刻に人が死んでるんだ。……間違いないだろう」

 視線を下に、ズレたメガネを元に戻しながらを菊岡がそう言う。そしてリュウキの方を見た。リュウキは何やら考え込んでいる様だ。

「何かあるかい?」
「解せない点がある」
「ほう、その解せない点というのは?」

 リュウキは、菊岡の目をみながら話す。

「仮想世界でのアバターを制御しているのは、アミュスフィアも勿論あるが、基本的にユーザーの脳信号。 不可能か、可能か、は一先ず置いといて、仮に仮想世界で何か仕掛けたとして、現実に影
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