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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第163話 ガンゲイル・オンライン
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て、無かった、のか? ……この、真の、力を使って、葬った。……それだけの、事、だ」
今度は、死銃の方が、妙な口調をしながら話しだした。
「ほぅ……」
「貴様も」
死銃は、その銃を構えた。
「何れ、知る事に、なる。……この力を、その身で」
「……成る程。……が、今じゃないのか? あの男の様に」
まるで、駆け引きをしているのかと思える様なやり取りが続く。
死銃はニヤリ、と笑った気がした。
「今は、その時、じゃない。楽しみに、してろ」
そうとだけ言うと、そのまま素早く右手を動かし操作。この場から姿を消した。
「……っ、しまった。逃がしたな」
男は、軽く舌打ちをすると右手を動かした。
ワインの代金、クレジットを支払う。
この世界では、基本的に何かを購入をする時は前払いなのだが、酒場では雰囲気を大事にしているのか、飲んだ後に勘定を払う仕様になっているのだ。
支払いを済ませた後、彼も死銃の後を追うように、この場から姿を消した。
「な、なんだったんだ……? いまのは」
「悪い夢でも見てたんじゃないか……?」
場に残された者達は、ただただ困惑をし、言い知れぬ恐怖感だけが残されていた。
――……そして、《Mスト》の方で あの前回BoB優勝者である《ゼクシード》が戻ってくる事は無かったのだった。
〜????????〜
あの世界から帰還し意識が覚醒した。そして、ゆっくりと目を開いて身体を起こした。その横では、心配そうな表情をしている者がいた。
「……どうかしましたか?」
ニコリと笑いながらそう聞く。何故そんな顔をするのかが判らない、と言った様子だった。
「……心配したんですよ! 突然妙な事が起こって、それこそ ホラーみたいな雰囲気が滅茶苦茶漂っていたのに、そこに何ら躊躇せずに突入していった貴方をモニター上で見てっ!」
背広を着た女性が腰に手を当てて怒っていた。肝が据わっている、どころの問題じゃないのだ。そして、軽くため息を吐いた後。
「サイバー犯罪が往来しだして、色々とご協力をしていただいてるのは嬉しいですが、心臓に悪いですよ。もうちょっと慎重に行動した方が良いと思いますが」
「そうですね。……ですが、私は大丈夫です。……ただ、この世界については 私もそうでしたが、坊ちゃんも私以上に注目されている世界ですからね。妙な事件が起きるなら、その芽を摘んでおきたかったと言う気持ちが強いですね。言い様のない雰囲気を纏っていた者ですから」
ため息を吐きながらそう言う。
GGOに関しては、以前よりずっと前から視察を名目にダ
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