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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第163話 ガンゲイル・オンライン
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らに被さって、ゼクシードの台詞が流れた。

『……ですからね、ステータス・スキル選択を含めて、最終的にはプレイヤー本人の能力と言うものが………』

 その時だ。突然、異変は起きたのは。

 ゼクシードは、最後まで言い終える事ができず、口を開けたまま、目を丸くして凍りついていたのだ。その手がのろのろと、何かを掴もうとしているかの様に、天へ向かい、そして最後には胸を抑えた。

 その瞬間、彼のアバターはふっと消失してポリゴンの椅子と《DISCONNECTION》と言う回線切断のシステム表示だけがその場に残されていた。


『あらら、回線が切断されてしまったようですね。直ぐに復帰すると思いますから、チャンネルはそのままで……』

 司会進行役がそう説明をするけれど、このGGOの店内では誰も言葉を発する事は無かった。静寂に包まれるこの空間。視線だけが、彼に注目していた。誰もがその行動に、異常性がある事に気づいた。そして、偶然かも知れない、ただ落ちただけだろ、と思っている筈なのに、殆どのプレイヤーが畏怖する様に彼を見た。

 そうして、男は一回りすると、黒い銃を高々とかざして、叫んだ。


「……これが本当の力、本当の強さだ! 愚か者どもよ、この名を恐怖とともに刻め!」


 そして、大きく息を吸う。

「オレと、この銃の名は《死銃(デス・ガン)》だ!」

 叫び終えると同時に、そのマントの頭のフードから男の表情が見えた。いや、厳密には表情は見えていない。まるで髑髏の様な仮面をすっぽりと被っているのだから。





「……デス・ガン、直訳で死の銃か」


 静寂に包まれるこの酒場内で、再び声が響いた。決して大きな声じゃないのに、いやに響く。

 死銃を名乗る男は、当然その声に気づいた。表情こそ、その仮面に隠れて見えないが、困惑している様だ。誰もが恐れおののいていると思っていたからだ。

「真の力。まだ 裏付けは取ってないから 何とも言えないが……。君には色々と話を聞く必要がある様だ」

 場の殆どのプレイヤー達は、今実際に起こった出来事を見て 畏怖していると言うのに、全く意に返さず、……死銃(その銃)をまったく恐れずに、近づいていっていた。

 それを見た 死銃は一瞬だけ、後ずさろうとしたが……。

「……お前は、誰だ?」

 完全に正面に向きなおした死銃は、近づいてくる男を見据えた。

「名乗る様な名前じゃない。……しがない只の一匹狼気取りの老害さ」

 そう答えると、かぶっているハットの鍔部分をきゅっと握った。

 その仕草には芝居がかかっていると思えるが、それはお互い様だろう。

「……ゼクシード()は、戻らない様だ。……今 何をした?」
「見
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