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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第163話 ガンゲイル・オンライン
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し、逆に命中精度の高い僕の銃は、7割方命中した。 つまり、はっきり言えばこれからはSTR-VIT型の時代ですよ」
長々と、そして高々と宣言するかの様なその物言いは、別に闇風でなくとも、あのゲームをプレイし、敗れてしまった者たちからすれば、不快感はどうしても出てしまうだろう。惜しくも敗れ、準優勝に終わってしまった闇風も悔しそうに顔を歪めていた。だが、反論がない訳ではない。
『……しかし、それはゼクシードさんが大会直前に要求
筋力値
(
STR
)
ぎりぎりのレア銃を入手した結果でしょう? 幾ら払ったんです、あれ?』
そう、ゼクシードが最強足りえたのには、その部分が大きくウエイトを占めるのだ。その甲斐もあって、闇風に競り勝ったんだと言う話も多数上がる程だ。
だが、ゼクシードは笑った。
『いやだなぁ、自力ドロップですよ勿論。そういう意味では、最重要ステータスは、リアルラックということになるかもですね、ははは!』
意に介さずに、笑い飛ばすゼクシード。
まるで、他人を小馬鹿にしたかの様な笑いは場に言い様のない雰囲気を生み出した。その発生源は、自分の右隣の席で座っている頭までマントで覆い隠した男のモノ。
その視線は、ホロパネルの方にいつの間にか向いていた。怨嗟を込めた視線。
表情が見えないと言うのに、睨んでいる事は直ぐに判った。そして、何やら右腕を動かしている様だ。その右手の先、向かっている先は腰辺り。恐らく腰に付けているであろうホルスターに向かっているのだろう。
「………」
この時は、さして気に求めていなかった。
この銃の世界に置いては、こう言う行為は日常茶飯事だと言っていい。酒場だろうが街中だろうが、銃を撃つ事は何ら珍しくはない。ただ、撃ってもあまり意味はない。人にはダメージが通らない圏内であるし、建物等のオブジェクトは破損するが、直ぐに元どおりに戻るからだ。
詰まる所、完全に自己満足なのである。
そして、それから覚める頃には、自身の財布事情を思い複雑な気持ちになるのが常だ。
「けっ、調子いいこと言いやがって、昔
敏捷値
(
AGI
)
型最強って言いまくってたのはゼクシードの奴自身じゃねえかよ」
別テーブルでは、そんな会話もあった。その会話に男の身体が、ぴくりと動く。
「今にして思えば、ありゃ流行りを ミスリードする罠だったんだろうなぁ……。やられたぜ、まったく……」
「ってこたぁ、あのSTR-VIT最強ってのも、
嘘
(
ブラフ
)
か?」
「かもな。……じゃ、ほんとは何が来るんだろうな。ん? やっぱ LUKガン上げか?」
「……お前やれよ」
「やだよ」
最後には笑い話にしている所を見ると、何だかんだ言ってもそこまで、大して不満に思っていないのだろう。少なくと
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