暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第163話 ガンゲイル・オンライン
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レイではなく、体感型のプレイの違いとも言えるだろう。

 ただ、悪い話をすると、他人を蹴落とす 罠を仕掛ける。悪意を常に持つ。
 
 それらを現実世界に持ち込み、犯罪に走ったプレイヤーも少なくはない。

 いい意味でも悪い意味でも、この世界と言うものは現実に反映していくんだ。


 司会進行役のテクノポップな衣装に全身を包んだ少女が甘い声で言う。

『流石は 全VRMMO中最もハードと言われる《ガンゲイル・オンライン》のトッププレイヤーだけあって、おっしゃることが過激ですネ!』
『いやあ、《Mスト》に呼ばれるなんてひょっとしたら、一生に1度でしょうしね。ですから、言いたいこと言っちゃおうと思って』
『またまた〜。今度の《バレット・オブ・バレッツ》も狙ってらっしゃるんでしょう?』
『そりゃもちろん、出るからには優勝を目指しますけど、ね!』

 言葉に合わせて、派手なブルーシルバーの長髪をかきあげて不敵に宣言した。それに合わせる様に、この放映されている酒場内でもブーイングの嵐が沸き起こる。

 この出演している男達2人を紹介すると、彼らはガンゲイル・オンライン――通称GGOで先日行われた最強者決定バトルロワイヤル、通称バレット・オブ・バレッツ(BoB)の優勝者と準優勝者である。

 もちろん、回りからブーイングを受けているのが優勝者だ。

『あ、そうでした! それに、ここMMOストリームでは、何度か囁かれている事ですが、また()が舞い戻ってくるかもしれませんよ〜?? 最近では、その噂で持ちきりなんですよ!』
『彼?』
『ええ! このVR世界が普及する前のMMOで常にトッププレイヤーとして君臨し、様々なスコアを残した。1つのゲームなら、それはありえそうですが、複数のジャンル問わないゲームで戦績を残した()の事です。……いつまた現れるのか、それも、正直愉しみなんですよネ〜』

 その言葉を聞いて、有頂天だった男の表情が一瞬固まった。
 それを見た酒場の連中は、胸のすく思いをしていたが、ただそれは、矛先が変わるだけだ。もしも、今の彼ではなく、進行役の彼女が言う彼に成り代われば、その嫉妬心の向ける方向を変えるだけだろうから。

『ですから! 私はいつも聞いちゃうんですよー。今週の勝ち組の皆さんに。『伝説がもどってきた時、どーしますか?』 と』

 ゼクシードは直ぐには返答出来なかったが。

『……ふふん。そりゃ勿論、GGOは そんなぽっと出のプレイヤーがきた所で太刀打ち出来る様な簡単な世界じゃないですよ。……ま、僕の前に来たら、早速洗礼をしてあげますけどね!』

 漸く強気を取り戻したようで、そう答えていた。

『おぉ〜〜、イイますね。流石っ!』
『とーぜんでしょ? VR世界が普及
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