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黒魔術師松本沙耶香 魔鏡篇
23部分:第二十三章
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、そして上下の床と天井まで形作っているその鏡達から黒い炎が湧き起こる。それはまるで太陽のプロミネントの様である。
 若しくは蛇か。黒く燃え上がる蛇だった。それが死美人に襲い掛かるのである。
 死美人は動かない。そのかわりにだった。
 静かに立ったままだ。こう言ったのである。
「貴女も面白い趣向を見せるわね」
「気に入ってもらえたかしら」
「いいと思うわ」
 実際にこう答えたのだった。

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