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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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? ちょっとは緊張感持ってっての」
リズは、そんなやり取りを見てて、『乗り遅れた……』と感じつつもそう苦言を呈していた。
そんな時だ。
「おわああっっ!!」
「うおおおおっっ!!」
何やら前の方で悲鳴が聞こえてくる。一体何ごとか?? と思って前を詰めてみると、通路にぽっかりと大きな正方形の穴が空いており、その底には渦が出来ている。ここに落ちてしまえば、引きずり込まれる……、即ち何処かに飛ばされる、もしくは多大なるダメージを負ってしまう可能性があるだろう。
そして、落下したのは我らがリーダーと赤いおっさん。
必死の形相で、水を掻きわけ 何とか飲み込まれずに脱出する事が出来ていた。
「……見えてる落とし穴にハマる奴があるかよ。リュウキが言ってた事まるまる無視じゃねえか」
「はぁ、何のためにオレ、言ったんだっけ?」
キリトとクラインの後に歩いていたエギルと、何事かと前に来たリュウキ。2人は、苦笑いをしながら手を差し出した。
それを見ていた女性陣達はと言うと。
「これが元攻略組のトッププレイヤーだとはねぇ……? 黒と銀、漆黒と白銀って結構有名だったんだけどなぁ?」
「こう言う所があっても可愛いって思いますよっ! ……リュウキさんにも、こんな一面があったらなぁ」
「ていっ! 妄想世界から、帰ってきなさい」
「ひゃっ!」
頭の中でほんわかピンクな事を想像しているシリカに、一撃をいれて連れ戻すリズ。ドジっ子なキリトも良いと思うけれど、普段……特にこういうゲームとかに関してはしっかり者のリュウキ。心の機微や年頃の感性は取り合えず置いといたとしても、こんなうっかりミスをしてる場面は見た事がない気がする。そんなリュウキを思い浮かべたら……、正直悪くない。とリズも思ってしまっていた
「「「あ、あははは……」」」
そんな中で、ノーコメントで苦笑いを浮かべてるのは、アスナ、レイナ、リーファだった。
そんな時だ。アスナの肩に乗っていたユイが眼を凝らした。確認出来たのは、モンスターPOPの際に発光するエフェクト。それは、さっきキリトとクラインが落ちた穴から出てきていた。
「っ! パパ、後ろですっ!」
ユイの叫び声と共に、渦潮が立ち上ってきた。
「成る程、穴の中に落ちたらそのまま、バクリ。回避しようとしたら、こうやって飛びかかってくるのか」
リュウキは、飛び出してきた物を視認すると、そう呟いた。
「おわっ! なんだ?? クジラか!」
突然の事に驚くクライン。だが、それは違った。リュウキも首を横に振り、そしてキリトも。
「いや、どう見ても違うだろ」
纏っていた渦潮が消え、現れたのは水棲型モンスター。
名を《Armachth
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