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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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ろうと、息自体は出来る、……出来なかったら危ないし。あるのは制限時間の設定だ。だけど、仮想世界だからこそ、反射的に行動してしまうのも無理はなく、苦手意識があれば、パニックを起こしてしまっても無理はない。
「大丈夫だよー」
「捕まって、リーファちゃん」
パニックを起こしてしまっているリーファの後ろをレイナが、前からアスナが支えた。
「
支援魔法
(
バフ
)
もかけてるし、それに苦しい事も無いよ。落ち着いて」
ニコリと笑いながらアスナはリーファにそう言う。
2人の支えのおかげで、リーファは何とか精神を立て直すことが出来た。そして、プールでの練習の事も思い出す事が出来た。
「ありがとうございます。レイナさん、アスナさん」
その手をしっかりと握り、リーファは先ゆく皆の後を追いかけた。
そして、暫く潜っている内に、暗く成りつつある海底なのにも関わらず、輝きを放っている場所が見えてきた。海底の建造物。神殿と言える場所だろう。緑色の光を放っている燭台が複数あり、その神殿の神秘さを更に際立たせていた。
その光景に、皆が息を飲む。
「あ、あそこに誰かいるわよ!」
まず気づいたのはリズだ。目的地の場所に佇んでいる人影を見たのだ。近づいて確認すると、それがなんなのか、大体把握した。
「おっ? クエストNPCだな」
そう、NPCのカーソルの上に《?》が浮かんでいる。それこそがその証なのである。
「周囲には特に変わった様子はないな。トラップの類も無いだろう」
リュウキは、そのNPCの周辺を見たが、別段おかしい所はなさそうだった。視てみれば、何か分かるかもしれないけど、それは無粋だろう。
「おお〜、海の中で困ってる人といや、人魚と相場は決まってるぜぇ!」
クラインが興奮した様にそう言う。正直、それは偏見だと思うけれど、誰も何も言わなかった。だって、恒例の様なものだから。クラインは、そのまま神殿に向けて急降下。
「マーメイドのお姉さーん! 今助けに行きますよ〜〜!」
と、声を上げながら接近していく。皆も取り合えずクラインに続いて、目的地へと向かった。
そこで見たのは、呆然としているクラインと小柄な老人。
クラインは、手を差し出した状態で固まっている様だ。
「お嬢さんではなく、お爺さんでしたね」
ユイの冷静なコメントが、クラインの心にぐさり!と突き刺さっていく。
「はぁ、取り合えず退いてくれ。話が進まない」
リュウキが どんっ、とクラインを横へ押し出すと、キリトが老人NPCに近づいた。
「どうしました? ご老人」
その言葉がトリガーなのか、少し近づいたのがトリガーなのか、キリトがそういったその時、メッセージウイ
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