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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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の疑問を答える前に、その真珠をキリトの手の中から取り、そして掲げた。丁度光の燭台で透かす様に。すると、その真珠と思われていた石の中には、何か生き物が動いていた。
そして、今まではまるで気付かなかったが、脈動のようなものも伝わってくる。
「これ……、真珠じゃなくって卵よ」
「なにっ!?」
キリトは眼を見開いた。
真珠ではなく卵。なら、何故この老人は、真珠だといって差し出した時、疑わなかったのだろうか?
卵であれば、目的のものではないのにも関わらずだ。そして、略奪者と言う名前のクエストについても当然疑問があった。
真珠を奪った略奪者、つまり盗賊が一切現れなかった事だ。
この真珠、いや卵がこの老人の本来の目的であるのなら。
「深海の略奪者って言うのは、オレ達の事だったのか……?」
そう考えれば話は繋がる。
神殿の奥深くに安置され、育っている間に自分達が持っていくのだから。何があの卵の親なのかは判らないが。
そして、それを境に目の前の老人の雰囲気がガラリと変わった。
「……さ ぁ、早 く そ れ を 渡 す ん だ 」
ゆっくりとした動きなのだが、何処か気味が悪い。
「そうはいかないな」
そこで、リュウキが前に立った。
「アスナ、ナイスだ。……危なかったな。《クエストMiss》になる所だったかもしれない」
リュウキは軽く笑い、そう答える。そして、キリトもアスナと卵を守る様に構えた。
「ALOは北欧神話をモチーフにしている。ネラック。Nerakk……スペルを並び替えたら、Kraken クラーケンになるな」
「っ!?」
「海の……魔物の!?」
アスナも眼を見開いた。
話には聞いた事がある、古代から中世・近世を通じて海の魔物とされ、恐れられていた存在であり、神話の中では海の魔物として恐れられている災厄。
「……渡さぬと言うのであれば、仕方ないのぉ」
俯きガチだった老人の表情はしっかりと前を見据え、そしてギョロリと異形な赤い眼が動く。衣服の全てが破れ、髭は全て巨大な吸盤付きの足に変わる。そして現れたのは巨大な姿。
リュウキの言った通り、Nerakk改め、《Kraken The Abyss Lord》と変化した。
「あたしが感じてた違和感はこれだったんだ!?」
リーファはこの手の物語は読んだ事がある。
ALOのモチーフになっているから、と言うのもあるだろう。だから、そのスペルの読み方より、並びに違和感を感じた様だ。
「礼を言うぞ、妖精達よ。我を拒む結界が張られた神殿からよくぞ神子の卵を持ち出してくれたのぉ! ……さぁ、それを我に捧げよ!」
深海の略奪者、その正
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