暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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時はどうなったのか、と言う事。それは、危ない時はいつも兄が、……大好きな兄が助けてくれるんだと言う事。水に対する恐怖から、その思い出まで失ってしまっていたけれど、思い出すことが出来た。

 リーファの笑顔は、ここに来て一番のものだった。水に対する恐怖から、笑顔にも曇りがあったと思ったが、それは清々しく晴れていた。そして、その笑顔を見た全員が同じく微笑んでいた。




 そして、一行は更に先へと進んむ。

 先には落とし穴タイプの罠以外にも、間欠泉の様に一定間で水柱が飛び出してきたり、建造物では定番である迫る壁もあった。だが、冷静な判断と的確な行動で問題なく突破。その突破した先では、これまた定番である海のモンスターの団体さん。最初に戦った相手のような強さを持った敵はいなかったが、量は多かった。

 出てきたモンスターは、海の生き物 カニ、イカ、エビ……である。

 それも突破したどり着けた場所にあった物を見た時。示し合わせた様に、最初に足を踏み入れたキリトとリュウキが手を、ぱんっと合わせた。

 そこに合ったのは、あの老人が言っていた大きな球体状の代物、真珠である。


 無事に、目的のものを入手する事が出来たのだが、腑に落ちない点もあった。

「これは、隠していると言える、のか……?」

 リュウキは、その真珠が置かれた台座を見ながらそう呟いた。盗賊に奪われた、と言うのだから 宝箱に収められているか、そして飾っているのであればその番人がいなければおかしい。見張りの1人もおらず、ただ、部屋の中の台座に置かれているだけだった。
 台座、と言うよりは、何かの巣の様にも思える。

「一先ず、お爺さんの所に持っていこうよ」
「そうだな。一応目的のモノらしいし」

 キリトは、その真珠を両手でしっかりと持つ。自身のイベントアイテムな為、アイテムストレージに収納する事ができず、手に持って移動しなければならない。

「と言う事で、ここからの指揮はリュウキに一任する。よろしく頼むぞ」
「……はいはい。了解、リーダー」

「あはっ」
「でも、リュウキさんもキリトさんと一緒に指示くれましたし、変わらないっておもうんですけど」
「ま、結構久しぶりのクエストだったりするしね?慣れてきたんじゃない?」
「あ、そういえばそうだね」

 色々と話をしながら、一行は来た道を引き返していった。



 帰り道もそれなりに敵は出てきたが、特に危険もなく帰ることが出来た。真珠も割れる事なく無事だ。



「最後まで出てこなかったな」
「だね……。ちょっと残念かも」

 ゆっくりと歩きそうつぶやくのはレイナとリュウキ。今回のクエストでの最大の目的は、あの真珠でもなければ、クエストの報酬でも無い。全ては
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