22部分:第二十二章
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ていた。それぞれの鏡の中に映っている無数の顔でだ。暗闇の中に沙耶香と死美人の顔がそれぞれ映っていた。
その中でだ。死美人は言うのであった。
「だからなのよ」
「そうね。だからなのね」
「さて、それでだけれど」
あらためて沙耶香に対して言ってきたのだった。
「いいかしら」
「ええ、闘いね」
沙耶香もそれに応えて言う。
「貴女とのね」
「闘いではないわ」
死美人はそれは否定してみせた。
「貴女が私のものになる儀式よ」
「だから闘いではないというのね」
「そういうことよ。わかってくれたわね」
「わかったわ。私はそう思っていないけれどね」
「貴女は闘いだというのね」
「そうよ。そして」
妖しく笑ってみせた。そのうえでまた言葉を出した。
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