暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第13話 神速の剣技
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ボスが上体を反らしたのだ。
勿論ブレスのモーション。
その瞬間、希望が絶望に変わる。
今、この状況でブレスが放たれれば確実にレイドの7割から8割は死ぬ。
防御も回避も不可能。残る手は……

ボスを……倒す!!

「神速スキル……《3倍速》!!」

発動した途端全身が淡い青白い光に包まれる。
少し力を溜め地面を蹴り、全力で走る。
あっという間にボスの背中に辿り着くと瞬時に神速スキル32連撃技《フロォウイング・スタースラッシュ》を発動し、ボスへと放つ。

「ハアァァァァァ!!」

気合と共に次々と撃ち込んでいく。
ボスのHPも勢いよく減っていく。
だがあと少しの所でボスがブレスを放とうとする。

もっと速く!加速しろ!

段々剣を振るスピードが速くなる。

「ハァア!!」

気合を迸らせ最後の突きを撃ち込む。
直後、ボスが不自然に止まりそして、ポリゴンの欠片となって爆散した。
俺は重力に従い落下して地面に倒れる。
その直後『Congratulations』と文字が高々と浮かび上がる。
途端、歓声がボス部屋へ響き渡る。

やっと……終わった…

そう思い目を閉じて仰向けのまま横たわる。
すると不意に声をかけられる。

「どうする?カゲヤ。まだ休んどくか?」

「いや、もう行く。じゃないといろいろ聞かれそうだからな」

俺は立ち上がり剣を鞘に納めるとキリトと一緒に奥の扉へと向かう。

「私たちには教えてもらうからね。カゲヤ君♪」

横からサキがひょこっと現れて笑いながら言う。

「わかったよ」

俺はため息をつきながら26層に繋がる階段を上って行った。







そのあと、サキ達(主にサキとアスナ)から神速スキルについてをあれこれ聞かれたことは言うまでもない。


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