暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第13話 神速の剣技
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地面に衝撃が走る。
バランスを崩しそうになるがなんとか持ちこたえる。
それでも数名のプレイヤーが膝をついたり、倒れたりする。
ボスはその隙を見逃さなかった。

!!ブレスのモーション!!

「タンクは前に出てガード!他はタンクの後ろに行き、防御態勢をとれ!」

俺は叫びながら全力で走る。
タンクの後ろに回ったところで視界が白くまり、ビジャァァァンと雷鳴のような渡る。

なんとか麻痺は免がれたか

周りを確認すると殆どのプレイヤーがHPを1割から2割程減るぐらいで済んだ。
軍の連中を除いては、だが。
軍の連中はブレスに対応出来るはずもなく全員が麻痺になっていた。
だが、運が良かったと言うべきかボスはこっちに向かってきた。

どうする……ボスのHPゲージはあと1本と3割……ここは一か八か賭けてみるか

俺は立ち上がるとプレイヤー達に向かって叫ぶ。

「全員、全力攻撃!!ボスの攻撃は俺が弾く!!その間に削りきれ!!」

素早くウインドウを開き、フラッシュグリッターからブレイカーストライクへと武器を変える。
その間にプレイヤー達はボスに向かう。
キリト達はすでにボスに攻撃していた。
そのキリト達にボスはハンマーを振り下ろそうとしていた。
俺は腰を落とし力を溜めると思いっきり地面を蹴り今出せる最速のスピードでボスに向かって走る。
ボスに近づくと地面を蹴りジャンプする。
数回、回転しながらの右下からの斬り上げてハンマーを迎え撃つ。
直後、剣とハンマーが激突しお互いに押しあう。

「ハァアッ!!」

気合と共に剣を振りきり、ハンマーを弾くことに成功するが反動で地面に叩きつけられる。
だが、ボスはハンマーを弾かれたことによって少し怯む。
その隙に体勢を立て直し、次の攻撃へ備える。
その時、後ろから声をかけられた。

「カゲヤさん!ここからは俺たちがボスの攻撃を防ぎます!あなたはボスを攻撃して下さい!」

5名のタンクのプレイヤーの1人が言う。

「わかった。あとは頼んだ」

「はい!」

俺はボスへ向かいながら、ブレイカーストライクからフラッシュグリッターに武器を変える。
俺はボスへと近づくと脚を駆け上る。
腕を上った時と同様に脚も斬り刻む。
脚を駆け上ったあとには数十もの傷がつく。
背中に回るとボスの体を蹴り跳躍する。
頂点に達し空中で停止すると片手剣スキル4連撃技《バーチカル・スクエア》を放つ。
《バーチカル・スクエア》が終わるとすぐに片手剣スキル4連撃技《ホリゾンタル・スクエア》を発動し、次々とボスの背中にソードスキルを叩き込む。
地面に着地した時点でボスのHPは残り3割だった。

いける!

プレイヤー全員がそう思った瞬間、最悪のことが起きた。
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