暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第161話 Debriefing vol.5 & クジラに会いたい
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「あはは! もうあんな危ない様なゲームは無いんだからさ? それに、武器使用不可のクエストもあるし、挑んでみるのも、おもしろいかもしれないよ?」
「ぅええ? あれ、メチャ時間がかかるんだぞ?」

 アスナの言葉を聞いたキリトが、苦虫を噛み潰した様な表情をしてそういった。それは、結構最近にアップデートされた新たなサブクエスト。土妖精(ノーム)の領土内で習得できる体術スキル。それらをある程度まで習得する事が参加の条件だから、それなりには時間がかかる。因みにキリトがいう時間と言うのは、習得に時間ではなく、敵を倒すための時間だった。当然、剣と魔法が主の世界で、それらを縛って戦うのだから、当然だろう。

「……どんな攻撃法でも、様は使いようだ。工夫を凝らせばどうとでもなる」
「そんな事、さらっと言えるのはリュウキだけだっ!」

 そんな話を続けながら、場が笑い声と笑顔に包まれた。

 ユイとの思い出は、確かに短い。

 2年と言う期間を考えたら、確かに短いものだった。
 でも、それでもその思い出の1つ1つは、確かに心の中で輝いているんだ。

「あ、私も主さんは見てみたかったですね」

 ユイは、ふとそう思った。
 キリトやリュウキ、アスナやレイナの話を聞いていて。楽しい雰囲気を感じていて、そう思ったのだ。主に会いたい、見たい……というよりは、その場の雰囲気の中に自分も入りたかったと言う感じに近いだろう。

 キリトは、そんなユイの頭を撫でる。
 
「新生アインクラッドが22層まで開通したら、また あのログハウスを買って、湖で主釣り大会をやろう!」

 笑顔でそういったキリト。……だが、次には何処か悪戯心が目に見えている様な表情をして。

「でもなー、主はすっごくでっかいからなー。……ユイは泣いちゃうかもな?」
「むっ、泣きませんよっ!!」

 ユイは頬を膨らませて反論した。

「……キリトじゃないんだから」

 そんな時のリュウキの清々しいまでのカウンター攻撃。その言葉は、キリトの額の中心部を正確に捉えて、突き抜けた。

「なな、オレは泣いてないぞっ!」
「比喩だバカ。あれだけビビってたんだからな。……ん、でも初めてで女の子だったら、仕方ないんじゃないのか? ユイ」

 最近、リュウキも漸く女の子〜と言う感じ?と言うのが判りだしたらしく、そう言っていた。お化けの類は苦手!とか、守らなきゃっ!とか。……勿論、教育者はレイナだ。
 大分偏見が入ってる気がするが……、強ち間違いでもないだろう。

「女の子でも、ユイは泣きませんっ! 大きいって言っても、湖の大きさ、面積から考えたら、現実世界の鯨程ではないはずですっ!!」
「……ん。まぁ、鯨と比べたらそうだな。まぁ、大小様々な種がいるが……大き
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