暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第161話 Debriefing vol.5 & クジラに会いたい
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それ以上のことは何も言わず、そのままカウンセリング室を後にした。
残されたのは、菊岡ただ1人。
菊岡の前の机に乗っているICレコーダーが赤く点滅を繰り返していた。もう徐々容量オーバーの証。
菊岡は素早くそれを手に持つと。
「また会おう……。キリト君。リュウキ君」
そう呟き、録音終了ボタンを親指で押した。
2025年 7月25日
〜ALO内 トゥーレ島〜
現実世界では、もう日も沈みすっかり夜となっているが、ALO内ではまだまだ日は昇ったばかり。何処までも続く様に広い空の遥か上から照らす太陽の光をビーチで浴びながらクラインは力説する。
「キリトよぉ〜、今日ほどオレはALO内の時間が現実世界と同期してなくて良かったと思った日はねぇぜ!」
「ま、現実世界じゃもう夜だからな……」
地元じゃ、まずお目にかかれないビーチ。それもプライベートビーチ状態。自分達以外誰もおらず、独占しているのだから。
「やっぱ、海はこうじゃなきゃよ!」
クラインは、ぐっ! と両手を握り。
「青い空!」
そう胸を張りながら言う。
キリトも面倒くさそうにしているが、正直な所は同じ気持ちだったから、乗った様だ。
「白い砂浜」
「寄せて還す波!」
「眩しい太陽」
「……そして、何よりも!」
クラインが占めにと、正面を見据える。ビーチでは、黄色い声が上がっているのだ。楽しそうに遊ぶ女性陣達の姿を、もう一度……と見ようとしたその時だ。
空から、勢いよくこの場に降り立つ影があった。
ずしゃっ!と言う音と共に、降り立ったのは男。いや、漢と書いた方がいいであろう、巨体で、スキンヘッド。
「よぉ! お待たせ!」
「………」
エギルである。
……美しい景色を見ようとしたのに、いきなりむっさい男が現れて、愕然としてしまったクライン。
「って、どうしたんだよ。何固まってんだ?」
そんな事は勿論わかっちゃいないエギルだった。そして、2人を見て、周囲も見て、1人足りない事に気づく。
「お? 白銀様はまだ来てねーのか?」
周囲を眺める様にそう言う。それを聞いたキリトは、はぁぁ、とため息を吐きながら。
「また、んな事言って……。あとで怒られても知らねぇぞ、エギル。……リュウキなら、もう少しで入るってさ。レイナが連絡とってた」
学校から別れて、其々の家でログインしている。
時刻を合わせているとは言え、突発的に何か用事でもあれば仕方ないだろう。基本的にリュウキは事前に連絡を入れるが、レイナの方が早かったみたいだ。
「なーるほどな。って、怒るって、ここにアイツいね
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