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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第161話 Debriefing vol.5 & クジラに会いたい
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、腕を組みそして笑った。多分……全てを話していない事を悟ったのだろう。そんな意味深な笑みを浮かべていた。
そして、西日が部屋を黄金色に染めたその時。キリトの端末にメッセージが入った。
「……皆からか?」
「ああ、スグは泳げる様になったってさ。……目に物を見せてやるって張り切ってるみたいだ」
「……それは楽しみだな」
リュウキもそれを聞いて笑った。苦手な物を克服するのはとても大変で、時間を要する事は知っている。直葉は本当に頑張ったんだろう。……正直一朝一夕で何とかなるとは思ってもいなかったから、素直に脱帽だった。
「ん」
その時、リュウキの端末にもメッセージが入ってきた。その内容をみて、表情をしかめる。……何故かキリトもしかめていた。どうやら、同じタイミングでメッセージが来たようだ。
「……これ以上待たせると後が怖そうだ」
「だな」
2人ともそう言うと、菊岡の方を見た。
「その後の事は、菊岡さんも知ってのとおりですよ。もう良いでしょう? この後オレたちはALO内で約束があるんです」
話を占めたのはキリトだった。リュウキも頷く。因みに、メッセージが来たのはレイナ、そしてキリトにはリズ。
『遅いわよー? 美人カウンセラーとイチャイチャしてるんじゃないでしょーねー?』
『……りゅーきくん、おそいよー!』
との事だった。
リズがレイナに色々と言ったのがよく判ると言ったものだ。
そして、リュウキとキリトが、『これで失礼します』と頭を2人で下げ、椅子から立ち上がった。
「そうだ。最後にもう1つ聞きたい事があったんだ」
最後に菊岡が口を開いた。
……正直、『まだあるのか?』と思い、そう言おうと思ったが、菊岡の言葉の方が早かった。
「
世界の種子
(
ザ・シード
)
って名前……聞いた事あるかな?」
菊岡の言葉は少く、そして恐らくは答えを知っているであろう表情をしていた。
「……逆に、知らないと、本気で思って聞いているんですか?」
リュウキは視線を向けずに菊岡に言った。あの広大な世界を創造する制御用のフリーソフト。だれもが新たな世界を創造する事が可能であり、正に新たな宇宙が誕生するが如く速度で次々に生み出されていく仮想世界。
それらの根幹を辿っていくと行き着くのが、世界の種子。
様々な形をした世界が生まれる種。一般的には茅場晶彦が死んだ今、何処からやってきたのかは、不明のままだった。だけど、菊岡には心当たりが合ったのだ。ほぼ、確信をした上でその質問をした。どうやら、リュウキには見破られていたようだが。
「……知ってますよ」
菊岡が沈黙していた所に、キリトが答えた。その名前を知っていると。だが、2人とも
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