暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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、作ってきたからねー!」

 じゃーん!と手を広げながらそう言う姿も愛らしいなぁ、と思ってしまう面々だったが、その豪勢なお昼ご飯を目にして、視線はあっという間に玲奈から外れてお弁当達へと向かった。

「うん、どんどん食べてね」

 明日奈も頷く。次々と箱を開き並べていく。

「「わぁぁ……」」

 シリカもリズも目を輝かせていた。泳ぎとは全身筋力を満遍なく使う。だからこそ、水泳の後はお腹がすきやすいのだ。

「あの〜……あ、あたしもお弁当持ってきたから良かったら食べてください」

 そんな時、直葉も持ってきたお弁当を広げた。そのお弁当は大きなおにぎりが印象的な和風。明日奈や玲奈が作ったのは、サンドイッチが中心な洋風の仕立て。一度に二度楽しめる昼食とはものすごく贅沢だ。

『いっただっきまーす!』

 皆合掌して、会釈をいう。そんな時だ。携帯端末に着信音が響いたのは。

「「ん?」」

 どうやら、明日奈と玲奈、殆ど同時にメッセージが届いた様だ。

 時刻は11:51

「うんっ、りょーかいっ!」

 玲奈は文面を見てニコリと笑いながらメッセージを打ち込む。明日奈も同じだ。

「ん? 2人とも誰から……って、決まってるか。2人に殆ど同時に来たんだし」

 リズはそう言う。一斉送信だったらあり得るかもしれないけれど、このタイミングで2人に殆ど同時にメッセージが飛んできたのだから、恐らく今いないあの2人からのモノだと言う事を想像するのは難しいことじゃない。

「うん、リュウキ君からだよ。遅くなるってさ」
「私の方も、キリト君から同じだったよ。遅くなるから先に食べててって」

 リズの言葉に頷きながら応える2人。それを見たリズは、ニヤリと笑うと。

「んじゃあ、あたしが、キリトとリュウキの分まで食べてやろうっ♪」

 いそいそと、手をバスケットの中へと伸ばす……が、届かなかった。すかさず、ひょいと取り上げた者がいたからだ。シリカである。

「そんな事しちゃ、可哀想ですよ! ちゃんと残しておいてあげなくちゃ」

 そう言って、確保するんだけど……。リズは。

「へーいへい……とりゃっ!」
「ああっ!!」

 隙を見て ひょいと一口。そんな感じで楽しく昼食をとっていた。

 直葉は、明日奈と玲奈のお弁当と自分のお弁当を見比べていた。

「(わぁ……、凄く可愛い……)」

 入れているバスケットも何処となくオシャレを自然に入れており、可愛さを際立てている。だけど、自分のは……。

(やっぱり、お兄ちゃんも ああいうお弁当を作れる女の子っぽい人がいいのかなぁ……)

 そう思うと、自然と明日奈の方へと視線が向かう。丁度、直葉が作ってくれたおにぎりを美味しそ
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