暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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グランザムに帰還し、団長に報告に行こうとした時に、出会ったんだ。

 (リュウキ)と……。

 それを見たレイナは思わず大声を上げた。

 漸く見つけた。漸く会うことが出来た。漸く話すことができる。

 でも……、会えずにやっぱり辛くて、そして なんだかイライラもして……、感情が上手く表す事が出来なくて、だから 大声を上げてしまったんだ。

 そして、当のリュウキはと言うと、そんなレイナの葛藤を判ってる訳もなく、ただただ混乱をした様子だった。後耳を痛そうにしていた。……それについては 悪かったかな、とレイナは流石に少し思ってしまったんだ。

 その後は、何とか一緒にご飯を食べに行くことが出来た。デートの気分で、凄く心が弾んだ。

 物凄く恥ずかしくて、悶えそうになりそうだったけど。楽しかった。最後は、また色々とあったけど、その日はとても穏やかでいられた。

 ……リュウキの過去を聞くまでは。

 辛かった過去を必死に押し殺していたリュウキ。その姿を見て、レイナはリュウキを抱きしめた。力になりたくて、その震えを止めてあげたくて。






「……傷心な所を落とした、って言っちゃあ無粋だけど……、まぁ レイらしいかな?」


 リズはその話を聞いて、苦笑いをしつつも心が温かくなる気分だった。リュウキの過去については、それとなくだが聞いている。その歳では考えられない程の事を経験している事を。
 だからこそ、笑顔になれた、と言う事を知って安心出来たし、良かったと心から思えるんだ。本当に自然で、柔らかい笑顔を見せる様になったから。

「う〜、わ、私はそんなつもり無かったよっ! ……ちょっとは、あれだけど……」
「あ、ははは……」

 レイナの言葉を聴いて、苦笑いをするアスナ。
 確かに、下心が全然ない……とは言えないだろう。だけど、そんな気持ちだけだったら、絶対にリュウキが心を開くなんてありえないと思うんだ。真に心配をしていたから、リュウキの事を思っていたから……。そう思うと同時に、アスナはレイナの頭をぽんっと手を乗せた。レイナは、少し驚いていたが、直ぐに笑顔になる。他の皆も同じだった。


 そして、更に色々とあって。

 ……リュウキがレイナを避ける様になった。何度も会いに行って、でも 殆ど避けられてしまった。それは偶然じゃなかった事に、レイナは直ぐに気づいた。だけど、認めたくなかったんだ。避けられていると言う事が何を意味するのかを。認めたくなくて……、そして リズの武具店。さっきの話であった後に、レイナも向かって……、そこで認めてしまった。

 涙を流して……、リュウキに嫌われてしまったんだと言う事 認めてしまった。

 リズとアスナに慰められ、落ち着くことが出来たけど
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