暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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たから。

 そこからはずっと一緒だった。

 一緒に同じ場所で……。あの薄く、淡く照らしている自分の部屋。幻想的とも言える、夜の街を照らす星の光。夜を共にして、その後に……告白をされたんだ。

 涙を流した。

 本当に嬉しかったから……。

「おーい、アースナー??」

 アスナは顔を真っ赤にさせて固まってしまっていた。それを見たリズは、笑いながら。

「これ以上は無理だよねー、爆発しちゃいそうだし!んじゃあ、お次は〜」
「ぅぇ!?」
「アスナさんの出会い話も聞けましたし、次はレイナさんですよー」
「………そ、そうそう!! レイのもとっても良いんだよ! 微笑ましくって。……そ、それに、皆?? 何もなかったからなっ!!」

 放心していたアスナだったが、話題がレイナにシフトチェンジしたから、安心した様で我に返り、否定しつつレイナの話題へと乗っかった。

「あ、あぅ……///」
「ほ〜ら、赤くなってばかりいないでどーぞ? あ、なんなら、また復唱してみる? あの時みたいに」
「え、ええ!! い、いや、出会いの話だから〜……///」
「これでもう、レイナさんだけですよー!」
「うん。あたしも聞いてみたいです」

 リズやシリカだけじゃなく、兄との事を知りたかった直葉も同じだった。本当に命懸けの世界で結ばれ、繋がれた絆だと言う事を知れた。やっぱり、複雑だったけど、もう 判っているから。だから、少なくとも皆の前では笑顔でいようと思ったんだ。

「……ぁう、わ、わかったよー」

 そして、レイナの話が始まった。

「……私もお姉ちゃんと同じ。初めて出会ったのはトールバーナの攻略会議……だったんだけど、リュウキ君を見かけた事はあったみたいなの。とあるフィールドのモンスタートラップがある場所で」

 そう、あの時は姉と一緒にひたすら攻略に励んだ。無理なレベリングも行った。自分のせいで、姉を巻き込んでしまったと後悔していたからと言う気持ちもあっただろう。
 そんな時だった。とあるフィールドで、大量の狼型のモンスターに囲まれているプレイヤーを見かけたのだ。
 通常ではありえない程の数。危ないと思って助けに行こうと言う事になったけど……、それだけの数の狼が殆ど一瞬でその体を散らした。

 コートとフードで全身の輪郭がはっきりとわからなかった事は覚えている。

 だけど、あの剣技と姿だけは何故か目に焼き付いた。最初は幽霊じゃないか?とも思ったのに……。


「へぇ……、あれってリュウキ君だったんだ」


 アスナも驚いた様だ。その時の事も覚えている。
 第1層と言うあまりに情報が足りない環境であんなに囲まれていたら、本当に絶望だ。なのに、瞬く間に屠ったのだから、アスナにも印象は強く残っ
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