暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第158話 Debriefing vol.2
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 アスナは、そう言った後 プールサイドに備え付けられている時計を見た。練習を始めてもう1時間は経っている。それを確認し。

「そろそろ、休憩にしよっか!」

 アスナはそう判断した。適度な休息は、練習と同じ位重要だ。無理して練習した所で、集中力が続かなければ、効果も半減だろう。何事もメリハリが大切だから。

 そのアスナの言葉を聞いた3人は、敬礼のポーズを取りながら『ラジャっ!』と一言いい プールサイドへと上がった。

 そのまま、5人はプールサイドに腰かけ、足だけを水につけた状態で涼んでいる。今は夏真っ只中だ。空を見上げたら、朝見た時、同様 快晴の青空が広がっている。そして、耳をすませなくても聴こえてくるのは、蝉の鳴き声。

「ふぁ〜……夏だねぇ」

 だから、リズがそう呟くのも無理は無いだろう。それに応える様に、隣に座っていたレイナも、頷いた。

「そうだよねー、快晴の青空って、やっぱり好きだなぁ〜……気持ちもスッキリする」
「ほんとですね。その上プールですし、気持ちいいです」

 一緒に青空を眺めながらそう同意するレイナとシリカ。そして、話は今日の夕方に行くクエストの話になった。

「そう言えば、今回のクエストも、常夏のエリアなんだったよね?」
「うん、シルフ領のず〜っと南だから、かなり暑いらしいよ?」
「あははは、ゲーム内だけど、日焼け止めが欲しいって思っちゃうかも」
「アバターの色はある程度は変えられるけど、それくらい暑いと確かにそう思いますね」

 今回皆で行くクエストの話だ。
 水中が苦手な直葉にとっては、正に鬼門。だけど、皆と一緒に行きたいと言う気持ちがあったから、練習をしている。まだ、いままで行ったことのないクエストだから、楽しみも多い。

「今まで見た事の無い仕掛けもあるらしいから、とっても楽しみですね」

 シリカがそう言う。
 そう、未知のクエストには、未知の仕掛け、それも醍醐味の1つだ。

「キリトが突っ走らない様に、ちゃ〜んと見張っておかないとね?」
「あはは、それならリュウキくんもだよ、必死に隠そうとしてるのが、よく判るからねー、でも ちょっとした切欠で、一気にスイッチ入っちゃうかもだから!」
「ああ〜、まぁ、そうね。アイツも冷静な時もあるけど、負けず嫌い。男の子な部分も多いし」
「うんっ、リュウキくんにキリトくんだからねー」
「あはは、本当に仲良しな お2人ですから」

 皆が見る2人がそう言う感じだ。
 SAO時代から、何かと張り合っている部分も時折見えたりしていた2人。あの時は状況が状況だったから、そこまでは……、だったが もう純粋なVRMMOとなったALOでは、違った。そこまであからさまじゃないが 2人は互いに競い合っているのだ。
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