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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第157話 Debriefing vol.1
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た事があるから、直ぐに輪郭を帯びる事ができるのだが、リュウキに関してはデータが不十分だから。
「オレは……、兎に角 はじまりの町周囲を視てまわっていたよ。……βテスト時と現在との差を比べる為にな。それはオレの様な元βテスターじゃないと出来ないからな」
リュウキは当時の事を思い出しながらそう答える。あの時は確かに、その行動をとったと記憶はしていた。キリトの提案を受けずに、街の外へと。……不穏な気配が視えたからだ。
それを聞いたキリトは、にやっと笑った。
「そう、この男のおかげで 1層での犠牲者の数が減ったと言っても間違いないぜ。至る所を歩き回って、情報を仕入れたと思えば、直ぐに道具屋に並んでてな」
「……別に 煽てても何も出ないぞ」
リュウキは恥ずかしい様で、そっぽ向きながらそう言っていた。それを見た菊岡もニヤニヤしだして……、そんな菊岡を見るのも嫌だったから、キリトも速攻でやめるのだった。
〜学校専用プール〜
着替えを終えた4人は、一目散にプールサイドに飛び出た。キラキラと太陽光を反射させて 光っている水面。その25mプールの中には誰もいない。
正に貸切状態だ。
「うっひゃ〜〜、貸切プールさいっこうっ!!」
リズは、まるで水面と同じ様に目を輝かせていた。こんな事、中々できるものじゃないだろう。だから、提案してくれたアスナ達や来る切欠になった直葉に乾杯だ。
「新鮮ですねー!」
シリカも、見渡しながらそう言う。
夏休みと言う長期休みだし、そんな時にこんなプールに入れる事なんて滅多にない。……市営のプールじゃまず100%見ることは無理だろう。
シリカが、回りを見渡していた時。
「わったし、いっちばーん!!」
リズが、隙?を見て真っ先にプール内へと飛び込んだ!ばしゃんっ!と言う水音を立て、水飛沫を飛ばしながら、水面に波をつくる。
「わ、わわっ! ずるいですよっ! リズさんっ!」
シリカも、慌てて飛び込んだ。それを見ていたレイナは。
「もー、準備運動しないと、足つっちゃうよ?」
と、大人な対応を言いつつも、うずうずさせてしまっているレイナ。
基本的にプール内にジャンプして飛び込むのは御法度だ。回りのお客さんに御迷惑がかかるから、と言うのが定番である。
でも、今回はその心配はしなくてもいいし、怒られない。
「そうだよ! もうっ」
アスナもそう言っている。2人して、大人だ。ちゃんと、プールに入る前に、身体をしっかりと伸ばして、準備運動をしているのだ。だけど……。
「おねーちゃんっ! ごめんねーっ!」
レイナも、隙?を見てアスナよりも先にいざ水の中にダイヴ!
「あ、レイっ!
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