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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第157話 Debriefing vol.1
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出向者だとしても、きついだろうなぁ……色々と。それは同情する」
「わ、わぁ! そ、それだけは勘弁してくれっ!! 首が飛ぶだけじゃ済まないってっっ!! ほんとっ!!」

 キリトは、今のリュウキを見て、味方だったら本当に頼もしく、敵だったら、本当に恐ろしく思えてしまった。だが、菊岡を虐めているかの様なその表情は、玲奈のそれとよく似ている。
 ……根本は全然違うが、やっぱりどSの分類に入る男なのだろう、と改めて認識し直していた。

 そして。

「ははは、さんきゅ、リュウキ。……オレは良いよ。菊岡さんに世話になったのは事実だし。それに、……菊岡さんが色々と教えてくれてなけりゃ、リュウキと再開する事だって出来なかったかもしれないからな」

 2人のやり取りを見て、身構えていた筈なのに、何処か毒気抜かれてしまったキリト。ここまで計算付くなのか?と思えるが、間違いなくリュウキとのやり取りは違うだろう。本気で敵に回してしまうと言う事の損失を知っているからこその行動だ。
 ……あの世界で言うアルゴと似た行動だろう。

「はぁ、判った。キリトが言うならオレも良い」
「は、はぁぁぁぁ……た、助かったよ。キリト君……、危うく国防省でのA級戦犯として吊るし上げられる所だった……」
「A級戦犯って……、戦争犯罪じゃないんだから」
「それほどなんだよ……、RYUKIと言うビックネームを敵に回す事の恐ろしさは。……ま、まぁ それは囁かれている事だけどね。噂じゃ 各国が狙っているとか」
「本人の前でいうか? ……まぁ 事実誤認だ。色々と仕事はしているが、そんな事言われた事無い」
「(……綺堂氏が手配をしてくれてるのさ。リュウキ君)ま、まぁ 悪かったよ。言い方がすごく意地悪だった。謝るよ、キリト君」

 菊岡はそう謝罪する。
 キリトとしても十分溜飲は下がった気持ちだったから、取り合えずOKだ。

 だから、その謝罪への返答の変わりに、菊岡が持ってきた菓子袋を手に取る。それを破いて、ひとつまみ取ると口の中に放り込んだ。長くなる事も、ある意味では了承したのだった。












〜学校専用プール・女子更衣室〜




 男性陣と別れた女性陣は、そのままプール更衣室へと直行した。夏休みだと言う事もあり、人気は全くなく貸切だ。この学校は水泳部と言うのが無いと言う理由もあるだろう。使用する者達が誰もいないのだ。例外として、使用許可をもらえば彼女達の様に使う事はできる。
 勿論、学校関係者に限るが。

「あ、あのぉ……」

 直葉は今更……とは思いつつも、身体をバスタオルで隠し、水着を手に持ちつつ皆に聞く。もう、自分以外の皆は着替えが終わっている様だ。……水着が、ちょっと違う気がするけれど。


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