暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第156話 夏の日差しの下で
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げてたのは最初の方であり、リュウキは見る見る内に上達。
 今では互いに教え合っている現状なのだ。

 皆、それは知っている。

 それを聞いたキリトは若干ため息を吐く。完全に戦力外、と言うか競えるレベルにまでいけてないからだ。

「……オレ、なんだか立つ瀬がないぞ」
「あったりまえでしょー、キリト? 悔しかったら頑張んなさい」
「って、リズ!お前もオレと変わらないじゃないかー!」
「あたしは別に良いのー。ライバル視してないもんね〜♪ それに ちゃんと8割くらいは取れてるし。大健闘なのよねん!」
「うぐ……」

 8割取れるレベルであれば十分に優秀だ。……が、キリトは負けず嫌い。だから、何かと張り合おう!と想っていたのだ。最初は勉強は……と想っていたが、リュウキの点が上がっていくのを見て触発されたのだ。

「ふふふ」
「「あははっ」」

 再び笑顔、笑い声に包まれる。

「そーれにしてもさ? あんた達2人とも、あたし達の水着姿を見られなくて残念ね〜?」

 そして、話題が変わった。今日のプールでの話だ。カウンセリングを受けてる間は、皆で泳ぎの練習を手伝うと言う事になっている。つまり、数少ない女性SAOプレイヤー達の水着姿が拝める……と言うのだが、残念なことにお預け状態なのである。

「あっ、でも……」

 リズは、思い出したかの様に、人差し指をぴんっ!と立てて更に。

「だからって、あんた達? 美人のカウンセラーさんに鼻の下伸ばすんじゃないわよ〜?」

 リズの一撃の言葉には威力があった。それは少なからず期待している事、だったからだ。カウンセラーさんは20代後半。大人の色気もたっぷりの正に美人に分類する先生だ。女性プレイヤー達とはまた違うものを持っている。
 ……ALOでのプレイヤーで言えば風妖精(シルフ)の領主サクヤが1番近いだろう。

 キリトは思わず抗議をしてしまう。

「べ、別に それくらい良いじゃないか。男だったら 仕方ないと言うか、誰しもが、と言うか……」

 そう、『健全な男の子ならば仕方のないことだ!』と力説するキリト。……アスナの表情がどんどん怖いものになっていく。

「何が仕方ないんだ?」
「ってうわぁっ!!! リュウキ!?」
「ああ、おはよう、キリト、皆」

 そんな時、背後から声が聞こえてきた。

「あ、リュウキさん! おはようございますっ!」

 シリカが挨拶をして。

「おっそ〜いわよー」

 リズも宣言通り、文句を1つ。

「リュウキ君、おはようっ!」
「おはよう。リュウキ君」

 レイナとアスナも同じように朝の挨拶をした。

「ん。皆悪い。少しばかり遅れたよ……」

 リュウキは苦笑いをしながらそう言っていた
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