暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第156話 夏の日差しの下で
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う事もあり、ガラガラだ。だから、大胆に駐輪場を使用。
 タテではなくヨコに起き、太陽がどっちに動いても強い日差しが当たらない様にした。

 直葉は、バイクから飛び降りると、軽く背伸びをする。

 密着するのは心地よいとも思えるが、如何せん乗り心地が悪いから、どうしても身体が硬くなってしまうのだ。これが、もうちょっと距離が伸びてしまえば、どうなってしまうのだろうか……、と思わずにはいられなかった。

 和人もヘルメットを脱ぐ。

 午前中だと言うのに、30℃くらいはあるだろうか……?運転中は風に当たるから多少は和らぐが、信号等で止まりでもしたら、忽ち強い日差しにさらされ、更にヘルメットで蒸され、汗が出てしまう。軽く頭を振った後汗を拭い、そして バイクにしっかりと鍵をかける。直葉も、持っていたヘルメットをバイクに引っ掛けようとするが、なかなか上手くいかない。

「スグ、置いてくぞ?」

 和人は全てをそうそうに終わらせていたから、先へと歩きだした。それを見た直葉は少し焦る。

「まってよ、お兄ちゃんっ!」

 どうにか、バイクのハンドル部分に上手く引っ掛ける事が出来たから、直に追いかけた。さっき降りてくるの待っててあげたのに!と再び頬を膨らませるのも無理がなかった。


 そして、その数分後。


 もう1台のバイクが正門を潜った。滑らかな動きのままに、駐輪場まで滑り込み、そして停車した。
そして、駐輪場に止められているバイクが目に止まった。あのバイクが誰のものなのかは直ぐに判った。何度も見て、そして何度か一緒にツーリングに出かけたのだから。

 そう、和人達より少し遅れてやってきたのは隼人である。

 ヘルメットを外し、鍵をしっかりとかけ、ヘルメットもバイクに引っ掛ける。やはり、気温が高く少なからず汗が出ている為、軽く頭を振って、汗を拭った。……鮮やかな隼人の薄い銀色の髪が揺らぐ。

「ん……、ちょっと遠くにまで行きすぎてたかな。キリトも来てる様だ」

 腕時計で現在時刻を確認しながらそう呟いた。

「いつもは15分前行動……なんだが、今回は少し遅れたな」

 苦笑いをしつつ、歩を進めた。もう、皆待っているだろうな、と思いながら。









〜校庭〜


 学校の校庭、並木の前のベンチの前で4人の女子生徒達が楽しそうに話をしていた。……が、時折表情が歪んでいる時もある。

「夏休みの宿題、もうやった?」

 そう、恐らく学生の大半が嫌なものだと連想するだろう。夏休みと言うのは1番長い休み。一ヶ月以上もあるものだから。だからこそ、宿題と言う代物もそれなりのボリュームであるのだ。

「ぅぅ……、まだですよ。でも、まだ始まったばかりですし……」


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