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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第156話 夏の日差しの下で
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なく綺堂のものだ。
「判ってるよ、大丈夫。……それよりさ、心 読まないでよぉ……」
「ふふ、隼人坊ちゃんはお顔に出やすいですからなぁ。その辺は玲奈お嬢様も同じですが」
「うーん、玲奈に関しては オレ自身もそう思うけど……、オレも そうなの?」
「自分では判らないものなのですよ」
綺堂はそう言って笑う。間違いなく、隼人は綺堂の前では完全に緩んでしまっている、信頼をし切っているからこそ、出やすいのだ。それは、玲奈の前でも言える……事だが やはりまだ爺やには及ばない。玲奈を想ってるのに、嘘偽りは無いが、玲奈に甘えられる事はあっても、甘えたり……等はあまり無いから。
「では、お気をつけて。午前中と言えど、公道に出ればそれなりに多いですから」
「うん。判ったよ」
隼人は、そう言うとテラスから家の中へと戻る。部屋に置いてあるヘルメットを持ち、軽く着替える。走った後はもういい時間になっているであろうから、もう学生服に。
「よし。……行こう!」
隼人はそう呟くと外へと出て行った。夏の風物詩、蝉の鳴き声が響く外へと。
〜桐ヶ谷家〜
AM9:30
――……今日も快晴なり。
簡単な朝食を終えた和人は、部屋に戻り制服に着替え直していた。今日は、母親である翠は夜勤帰りな為、部屋で眠っている。だから、そう言う時は必然的に妹である直葉と共に朝食を終わらしているのだ。
これがもう日課。
料理のレパートリーでも増えたものか……?と思えるだろうが、別にそうではなかった。妹の直葉はそれなりに、進歩したようだが、生憎男である自分に料理の興味が薄かったからだ。
……あの世界で、認識が大分変わったが。
「おにいちゃぁん! 遅れちゃうよー!」
そんな時だ。直葉から声がかけられる。
そして、和人は部屋に備え付けられている時計で現在時刻を改めて確認した。
もう、時刻は9時30分だ。後30分で約束の時間が来てしまう。だが、そこまで急ぐ距離でもない。愛車があれば楽勝だからだ。
……だが、妹を乗せるし 『安全運転を!』ときつく言われているから、そこまでゆっくり……とは言えないが。
「判った判った!」
和人は、直葉に返事を返しながら、部屋の窓のカーテンを閉めた。そして、部屋をようと入口の扉を手にかける。
……なぜだろうか?
この時、不意にあの機械に目がいった。あの運命の日、自分達をあの世界に閉じ込めた楔となった機械、ナーヴギアに。
全てが回収の対象になっているが、和人はまだ、持っていた。全てが始まった機械だったから、捨てられずに持っていたのだ。人によれば、悪夢の殺戮兵器とも見えるだろう。それ
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