第五章
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だよ、この服もインディオとスペインが混ざった」
そうしたというのだ。
「今のケチュア族の服なんだよ」
「そうですか、そうした服なんですね」
「インカ帝国とスペインを受け継いたケチュア族の服だよ」
そうした服であるとだ、先生はミレッラと他の女生徒達に話した。ミレッラは先生のその言葉も聞いて自分達のことを思うのだった。そしてその中で。
そのスペインについてだ、こう言った。
「何故か嫌いじゃないですね」
「侵略してきてインカ帝国も滅ぼしてね」
「その後もご先祖様に酷いことをしたけれど」
「そのスペインも侵略者でね」
「今のスペインとは仲がいいですし」
宗主国であるからだ、このことは中南米の多くの国がそうだ。
「決して嫌いじゃないですね」
「愛嬌もある国だしね」
「はい、じゃあスペインも受け入れてこの服着ていきます」
「スペインも入って余計によくなってるしね」
「そうですよね」
ソーサーに似たその帽子にそれがあると思った、インカ帝国だけでなくスペインもある、しかしそのスペインもまた悪いものではなかったと思ったミレッラだった。
ソーサープリム 完
2015・8・26
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