12話
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二人の武器を弾いて止めさせるのは普通ならきついが能力のおかげでジョギング程度にしか体が温まってなかった。
「相変わらず変わってないね、一夏。若いくせに体のことばっかり気にしてること」
「あのなぁ、若い内から不摂生してたらいかんのだぞ。クセになるからな。あとで泣くのは自分と自分の家族だ」
「ジジくさいよ」
「もはやジジイだな」
「う、うっせえな」
俺と鈴のツッコミに対して一夏はうぐぐとなっていた。それに鈴はやけにニヤニヤしてたな。
「一夏さぁ、やっぱ私がいないと寂しかった?」
「まあ、遊び相手が減るのは大なり小なり寂しいだろ」
「そうじゃなくってさぁ」
鈴はニコニコニコニコしながら一夏に話しかけている。
逆に一夏は疑わしい顔で何か考えていた。
そして口にした言葉が、
「鈴」
「ん?なになに?」
「何も買わないぞ」
ズルッという擬音で鈴が姿勢を崩した。・・・一体子供のころ鈴は一夏に何してたんだ?
「アンタねえ・・・久しぶりに会った幼なじみなんだから、色々と言うことがあるでしょうが」
その言葉に一夏は?と頭に浮かべていた。もちろん見た目だが。
「例えばさあー」
「あーゴホンゴホン!」
わざとらしい咳払いで鈴の言葉を遮ると、箒は
「一夏、私は先に帰る。シャワーの件だが、先に使っていいぞ」
「おお、そりゃありがたい」
「では、また後でな。一夏」
また後でを強調して去っていったので俺たちもそろそろ行くかーと、言おうとした俺だが振り返ってみた鈴の姿がまさに「ゴゴゴゴ」と擬音がつくくらいこわかった。
「一夏、今のどうゆうこと?」
あ、ヤバイこれ以上ここにいたら面倒なことに巻き込まれそう、という直感が働いた俺は
「俺そろそろ寮に戻っとくわ〜んじゃあな〜」
といい後にした。
・・・・何も無ければいいが。
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