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黒魔術師松本沙耶香 魔鏡篇
14部分:第十四章
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「貴女もだというのね」
「誘い中に引き入れて」
 無理強いはしない。それでもだというのだ。
「そして楽しむものだから」
「いい感じね。妖しくて」
「妖しさの中にこそ美しさがある」
 その妖しさは顔にも出ていた。彼女自身のその顔にだ。
「だからね」
「そうね。それではまた」
「会いましょう。然るべき時にね」
「然るべき場所でね」
 またこう言葉を交えさせてだった。死美人は鏡から姿を消した。沙耶香はそれを見届けてから鏡の前を後にした。そしてまだベッドの中にいる夫人の傍に来てそのうえで静かに囁いたのである。

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