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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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『この場所は嘗て、人間達によって荒らされた。……この美しい花畑の全てが根刮ぎ抜かれてしまい。その全てが人間達の醜い欲の為に使われたんだ。ここの花達は、資源になるらしくてな』

 過去を思い出しながら……、まぁ 所謂クエストの謳い文句。決められたストーリー。だけど、レイナはそんな事、まるで頭には無かった。リュウキの姿を見て、これがクエストだと言う事をすっかり頭から、除けていたのだ。

 

 つまり、ストーリーはこうだ。



 以前この場所には今と全く変わらぬキレイな花の都だった。だが、ある日人間達が、自分達の欲のままに花達を摘み尽くした。この思い出の丘周辺にある花は、嘗て冨を生んでいたらしい。それを目当てに、花を、自然を荒らし尽くした。自然の叫びから、生まれたのが、この女性。精霊、と言った所だろう。

 事細かな設定を聞くうちに……、レイナもだんだんと理解をしていったようだ。

 プネウマの花が一番高級でよく刈られた事、とか 荒れていた魔物達と心を通わせた一部の人間が、この花の都を再建してくれた、とか。そこから、誰かを強く想う人間に悪い奴はいない〜、と思ったとか。威厳をみせる為に、何度も何度も話し方、練習した〜とか。如何にも定番の決まり文句。


 だが、何よりも変わったのがこれだ。


「え、えっと……つまり? その……リューキ君は?」
『なんら問題なし♪ 寧ろ、君達はベストパートナーで賞を上げちゃうよー♪』
「ええええっっ!!! わ、わたしの必死な想いを返してくださいよっ!!! そ、それに口調変わってるよっっ!!」
『あは♪ ごめんね〜、私、これが素なのっ! やー、あの口調と表情してると、肩こっちゃって〜』

 ゴキンゴキン!っと、中々エゲツナイ音を肩から発している精霊様。最初の頃の凛々しさと言うか、高貴な感じと言うか、そう言うのがサラっと無くなっており、今時の女の子!みたいな感じになってるのだ。口調が思い切り変わっていったから、レイナは似合わないくらい怒っていたのだけど、毒気を抜かれてしまったのだ。

「んもーー!!!! そうだよっ! これ、ってクエスト、イベントクエストだもんね! リュウキ君、あの矢みたいなの、ず〜〜っと避けてたし! 受けなきゃきゃ進めない。そして、喰らったら即Out!! そんな、理不尽でアンフェアなクエストなんてある訳ないよねっ!? 最後の最後まで、私が勝手に1人だけ、感情に流されながら、イベントクエストだって事、忘れてて盛り上がっちゃってただけなんだよねっ! もぉぉ!!」
『あはは! 怒らない怒らない♪ ……でも、よくわかったよ。……キミは本当に彼のことが好きなんだね。……それが凄く伝わってきたよ』
「っ……///」

 これも、本当にただ設定さ
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