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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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…」

 レイナは、再び閃光となり……次の地点を目指した。



 次に待ち構えていたのは、無数の鳥。



 大空を埋め尽くす勢いで集った鳥達が、一つに集約した。花が一つになった時と同じように。そこから現れたのは、黄金かと思える程の輝きを見せた1羽の鳥。

《ガルダ》だった。

 インド神話に登場する炎の鳥。先ほどの血の様な赤さとはまた違う、赤く、熱い炎の色だ。

 空中を支配する相手だから、投剣のスキルを持ち合わせていないレイナには、苦戦を強いられる、と思われたが……。

「やぁぁぁぁっ!!!」

《細剣スキル:シューティング・スター》

 対空技とも言える高速の突きだ。羽を突き刺し、そしてそのまま、ガルダの上に乗ると、その勢いのまま、遅延無しで、スキルを繋げる。

《細剣上位スキル:スター・スプラッシュ》

 連続8連撃にも及ぶその剣技は美しいとさえ思える。突きの軌跡がハッキリと見え、正しく閃光の名にふさわしい技だろう。
 最後の一撃で、ガルダを倒し、そして鳥の紋を手に入れた。




 敵も徐々に強さを増しているのか……、レイナのHPは先ほどの相手よりやや減少していた。だけど、考えてはいられない。直ぐに、再びグランポーションを再び使用して、HPを全快復させて、次の場所へと目指した。



 次の場所に現れたのは風。


 先ほどの呪縛を受けた時のそれよりは、まだ小さい物だったが、威圧感は同じくらいに感じられた。
意志を持った風は、やがて、これまで通り形を成す。そして、女性の姿となった。

 風を纏う者《ゼクティ》

 レイナは最初こそ、風による波状攻撃を受け流せず、先制攻撃を許してしまったが、彼女はもっと早い攻撃を知っている。

 そして、何度も彼の戦いを傍で見ていた。全てを、見切ってしまうその目を、見てきたから。そして、何度も捌くその腕も。

《シューティング・スター》《オブリーク》と、細剣スキルを多様し、風を上回る速度で対抗。

 如何に風を纏っていたとしても、閃光、光より早くはなく、レイナはその速度を体現したかの様に、剣速を上げて、打倒した。


「絶対に……助ける、助けるんだ……っ」


 レイナはただ一点、それだけを考え、突き進んでいた。

 敵は、後1人。……いや、後2人。


「ッ!!」


 レイナは、細剣を握る手の力をあげた。












〜思い出の丘・頂上〜



 プネウマの花が咲く筈の場所に、花は無く、ただ女が座っていた。

『……ふむ。本当に良い身体だ』

 樹木に縛り付けた男をただ、見つめていた。

『人の身でありながら……そこまで心身共に
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