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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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に対してだ。




 リュウキは、矢に貫かれたその瞬間、背後に現れた巨大な樹木に磔にされた。

びっ!びっ!びっ!びっ!

 追撃の光の矢が、今度はリュウキの四肢に突き刺さる。

「りゅっ……!」

 レイナは、絶句してしまった。リュウキが、吹き飛ばされてしまったから。


 大好きな人が……。



「リュウキくんっっ!!!」

 レイナは、直ぐに樹木に向かって走った。なんでこんな事になってしまったのかは判らない。だが、今は直ぐにでも彼の元へと行って助けないと、としか考えられなかった。回復ポーション、回復結晶を用意しながら だが。

がきぃぃんっ!

 見えない何かに阻まれ、近づく事すら叶わなかった。そして、パーティ申請をしている時は、パーティメンバーのHP、名前が確認出来る筈なのに、今は見られなくなってしまっている。リュウキのHPの残がまるで判らない。判らなくなってしまっていた。

『無駄だ。……その者は、我が呪いを受けておる。近づく事も、救う事も叶わぬ』
「……っ」

 レイナは、リュウキに近づく事が出来ない。ただ、判るのは見た事もない彼の姿だった。目を閉じ、顔を俯かせている。まるで、十字架に磔刑にされたキリストを彷彿させる様な姿だった。

『その者を救うにhドスドスドスッ!!!=c…!』

 緑色の髪の女性が、続きを話そうとしたその一瞬。レイナは、手に取った細剣ノクテシュトラーフェで彼を傷付けたあの女に向かって突きのラッシュを放った。


《細剣最上位スキル:フラッシング・ペネトレイター》


「よくも……よくもっ……!!」

 レイナの目は見開いている。そして、動悸がまるで止まらず、息も荒くなっていた。

『ほう……』

 ここで、彼女のセリフが変化した。通常であれば、定められたセリフをただ延々と言い続ける。例え、どんな妨害があったとしても、それは続く。だが、今回は明らかに変化した。

 何か、トリガーがあったのだろうか。

『汝は、この者が余程大切と見える』
「っっ!!!」

 レイナは、返答をせずに、何度も何度も斬りつける。だが、何度刃を当てても、何度その鋭利な切っ先で突き刺しても、まるで手応えが無かった。不死属性を兼ね備えている様なのだ。

 破壊不可能オブジェクトであるシステムタグ、《Immortal Object》が表示されているのだ。

 つまり、倒す事が不可能だと言う事。だが、レイナはそんな事はわかってない様だ。

『くくく、まずは落ち着け、人間よ』
「っっ!!」

 突如、突風の様なものがレイナの身体を通り抜けたかと思えば、今度はその風に身体の自由を奪われ、拘束された。まるで、この世界には無いモノ
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