第九幕その十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「お野菜っていう証拠ですね」
「そうだよ」
「お野菜もデザートになる」
「そういうことだよ」
「じゃあ今から」
「まずはバーベキューを食べよう」
魔法使いはまた皆に言いました。
「そして楽しもう」
「わかりました」
「じゃあ今から」
皆で応えます。そしてどんどん焼けたお肉やお野菜をそれぞれのお皿の上に乗せていきます、それでお肉を食べてです。
ジョージはにこりと笑ってこう言いました。
「やっぱりバーベキューいいですね」
「ジョージは好きみたいだね」
「はい、お外で食べるお料理の中では」
「バーベキューがだね」
「一番好きです」
こうカエルマンにも答えます。
「嫌いなものはないですけれど」
「バーベキューだね」
「それが一番ですね」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「よく火を通さないとね」
カエルマンは自分のお皿の上のお肉を食べつつ言うのでした。
「バーベキューのお肉は」
「さもないとですね」
「あまりよくないからね」
「そこはステーキとはまた違いますね」
カルロスがカエルマンに尋ねました、自分のお皿の上のお肉を食べながら。そのお肉もよく焼けています。
「ステーキはレアでもいいですけれど」
「バーベキューはね」
「よく火を通して」
「そうして食べるものだよ」
「その方が身体にもいいですね」
「うん、ステーキはステーキでね」
バーベキューはバーベキューだというのです。
「それぞれだよ」
「生肉というと」
ナターシャはここで恵梨香を見ました、焼けたお野菜を食べつつ。
「やっぱりね」
「日本っていうのね」
「ええ、お刺身があるから」
「確かにね。お魚のお刺身にね」
「馬や鶏もよね」
「牛肉もね」
お刺身にして食べるとです、恵梨香も答えます。
「そうしてるわね」
「その通りね」
「ええ、ただいつもお刺身じゃないから」
「生肉ばかりでもないわね」
「そうよ」
日本人でもというのです。
「こうしたバーベキューも食べるわ」
「そういうことね」
「うん、私お刺身も好きだけれど」
「バーベキューもなのね」
「好きなの」
恵梨香はにこりと笑ってです、ナターシャに答えました。恵梨香はよく焼けたお野菜を食べています。人参や玉葱、ピーマンを。
「だから今もとても楽しいわ」
「私日本に来るまでは」
ここでナターシャが言うことはといいますと。
「生のお肉食べることはね」
「考えられなかったの?」
「タルタルステーキはあったけれど」
それでもだというのです。
「お肉は焼くか煮る、そうした料理の仕方でね」
「食べるものって思っていたのね」
「お刺身のことは」
「聞いていて。日本人ってね」
どうかというのです。
「変わった食べ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ