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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第153話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《前編》
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確かめようと見に来た連中は、全て駄目だとのことだ」
「あっ、なる程……、なんだか重要なフラグの様なものを見落としてる感じだね?」
「ああ、その線が濃厚、だな。一応視てみて、何かはあるとは思う。少なくともガセじゃないだろう。アルゴの情報だ。そこは信頼はしていいだろう」

 やや、アルゴに対してトゲがあるリュウキだった。

 そして、その後リュウキは目を赤くさせながら周囲を視ていった。ただ、思う事は眼の事。……こうやって、周囲観察の時とかに、無意識に視ている事も多いし。使うつもりが無かった、とか言ってももう説得力がないだろうな、とリュウキは苦笑いしていた。ただ、使いすぎた時の消耗が半端ないのは事実な為、乱用は出来ないが。

「へー……(リュウキ君の《みる》って、やっぱりすごいなぁ)」

 この時のレイナは彼の事をそこまで知らなかったのだった。

 そして花畑の中央に白く輝く大きな岩が見えてくる。

 通常であれば、ビーストテイマーが、恐らくはテイムしたモンスターが共にいるか、若しくは心のアイテムを持っているかが、キー、フラグになっていると思われる。そのフラグを解除すれば、花が開花するのだろう。今回は、条件を満たしてはいない。

「ん? リュウキ君、何か光ったよ?」
「何?」

 リュウキが、周辺を再度確認していた時だ。レイナが気がついた。それは、白く輝く岩。プネウマの花が開花する場所だった。

 そこを凝視した時だ。

 ピコンっ!≠ニ言う音と共に、《!》アイコンが出現した。

「……出たな」
「……出たね」

 特にコレといって何かをした訳ではない。だが、あっけなくそれは出現した。どうやら、クエスト開始フラグの様だ。

「じゃあ、やってみる?」
「そうだな」

 レイナは、その《!》に手を触れた。
 それが合図となり、突如、美しい女性の声が周囲に響き渡る。

『花を求めしもの達よ……、汝らは何故、花を求める? この花は、汝らには何ら必要の無い代物だ。人と魔物が種を超え、絆を深めた魔物使いのみが必要とする代物だ』

 クエストの決まり文句、だろう。何かしらの条件が整えば、こちらのクエストが開始される。ある程度、先まで開通したから、この手のイベントが解放されたのだろうか、とリュウキは思いつつ話を聞いた。

『それとも、己が欲の為に欲する為か? ……この花は希少種故に、そう言った手合が絶えない。何時の世もそうだ』

 険悪な雰囲気を出しているNPCだった。所謂、人間を嫌っていると言う設定なのだろう。自然の精霊と言えば定番と言えばそうだ、とリュウキは思っていた。

「そ、そんな事しないよっ! リュウキ君は、そんな人じゃないっ!」

 レイナは、ついつい そう言い返していた。イ
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