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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第153話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《前編》
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て頂上にまで続いている一本道だ。モンスターの量は多いが、後は変に道から外れる様な事をしなければ、良い。今日の目的は、プネウマの花の真実なのだから、道をそれる様な事はしないつもりだ。道中だけを視ればいい。

 そして、2人は大量に押し寄せてくるモンスター達を一掃。瞬く間に頂上にまで上りつめた。

 その場所は空中の花畑。と言っていい場所。

 思い出の丘とはよく言ったもので、ここでの思い出は当然リュウキにもある。大切な仲間を助ける事が出来ると、涙を流した仲間。あの時の事は、多分ずっと忘れる事が無いだろう。それ程までに暖かい気持ちになったのだから。


――……誰かを助けたい。


 リュウキのその気持ちは、受け入りだったりするが。


「はぁー、ここは滅多に来ないけど、やっぱりキレイだねぇ? リュウキ君」
「ん……。そう、だな。百花繚乱の花吹雪。……まだ 上の層はあるっていうのに、ここよりも綺麗な層は、無いんじゃないか、って思える程だ」
「……うんっ」

 レイナは、そっと手を伸ばそうと伸ばそうとしたけれど、なかなか進むことが出来ない。リュウキは、目をつむって、心行くまで花の香りを楽しんでいる様だ。だから、握ろうと思ったらいける!!って思えるけど、それは不意打ちだ。ならば、『手……つないでもいいかな?』と言えばどうだろうか?

 だが……レイナは首をぶんぶんっ!と振った。

 慣れてきたとは言え、そこまでの勇気は持ち合わせてない様だった。

「え、えっと リュウキ君」
「ん?」

 ついに!レイナは勇気を振り絞って行くのだろうか!?

「そ、その……」

 何度か息継ぎをしつつ、心を落ち着かせて……。声に出す。

「アルゴさんの、じょーほーって、どーいうのなのかなー?」

 …………。はい。まだ彼女には無理でした。
 正直、別に知らなくても良い、彼と一緒にいられるだけでいい。と思ってしまっていたレイナ。だから、少なからず気になるとは言え、そんな今聴くような事ではない。本当に聞きたかった事、御願いしたかった事を言えなかった事に、少なからず落胆した様だ。

「ん。それがな、さっきは指定した時間、と言ったが色々と憶測がある様だ」
「……え? そうなの?」
「ああ、基本情報は、眉唾なものが多いからな。情報を元に、何人ものプレイヤーがここに確認にきたらしいが、手に入れられたプレイヤーはいなかったそうだ」
「ええー、それってガセ情報って事?」
「いや、そう言うわけでもなさそうなんだ」

 思いのほか、リュウキとレイナの会話は続いていく。

「目的の違い、だな。ここにプネウマの花を求めて来たわけじゃないプレイヤー達が何人か、花を手に入れている。と言う話もあるらしい。……所謂、情報を
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