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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第153話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《前編》
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女のことが心配になって。
「……ギルドの用事があるのかもしれないが、体調が、精神が悪い状態での探索は頂けないな。レイナの腕を疑う分けじゃないが。今日は帰って休んだほうがいいn「だ、大丈夫っ!!」っっ!?」
リュウキは、レイナの身を案じてそういっていた。
あの時の礼と言う意味もあるって思うけど、返しても返しきれない程のものなんだ。だから、そう言ったんだが、レイナは拒否をした。
それも力いっぱい。
「だ、大丈夫だからっ! それに、今日はギルドのお仕事とかじゃないし!」
「そう、なのか。なら良いが」
リュウキは、とりあえず安心をした。さっきまでの彼女とは違うから。所々、情緒不安定な気もするけれど、彼女の今の姿を見たら、大丈夫だって思える。
「じゃあ、俺はここでm「リュウキくんっ!」んん?? ……本当にどうしたんだ? 何だか、レイナじゃない気がするぞ?」
こんなキャラだったか?って思えるくらいに、大きな声を出して、会話の間に切り込んでくる。……大きな声を出すのはよくよく考えたらいつも通りだけれど、ここまでじゃなかった気はする。
「あ、あのっ……わ、私も手伝っちゃだめ……かな?」
レイナは、勇気を振り絞ってそう聞いた。さっきまでの彼女とはまるで違う雰囲気。折れてしまいそうな程に、華奢になってしまったようだ。
「っ……、て、手伝う程の事じゃないんだが……、レイナにもギルドのこと、あるんじゃないのか?」
リュウキは、レイナの表情を見て、少し動悸がした。この感情、以前もあった心が揺れる様な感情。誰にも相談できない判らない感情だ。だけど、判らないんだけれど、何故か不快じゃない。心地よささえ感じる。
リュウキはそう思いながらレイナの返答を待った。体感時間は、先ほどの倍以上に感じていた。
そして、レイナは、大きく頷くと。
「だ、大丈夫だよっ! 今日は……わたし、OFFの日だし。リュウキ君の力になりたいって気持ち、まだ沢山もってるし。……そ、その、リュウキ君とパーティをまた、組みたいから」
「………」
リュウキはその言葉を聴いて、精神を落ち着かせようと、軽く深呼吸をした。レイナにとって、その仕草と返答までの時間、それが凄く緊張して、緊張のしすぎで、怖いくらいだった。
時間にしてそれは、数秒の出来事だったけれど。
「ああ、判った」
「えっ、ほ、ほんとっ??」
「……だからオレは嘘は言わない」
「う、うんっ、そうだったよ。ありがとうっ! リュウキくんっ!」
レイナは花開く様な笑顔を見せながら笑った。極度の緊張感から、解放されたからか、薄っすらと涙さえ、見られる。……そこまでの事、だろうか?とリュウキはあの時同様思ってしまうが、また、心が和みつつあったか
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