暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第153話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《前編》
[4/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あ、でも、私も気になります!」
「あの〜、正直私も……」
「え、ええっ 直葉ちゃんも……?」

 ここで、名乗りを上げたのがリーファ事、直葉だった。ドラゴとしてだが、彼とは胸の透くような冒険を共にした仲間でもある。色んな意味で破天荒なこの人が、滅茶苦茶鈍感そうな(マジです。)男の子が、どーやって、付き合う様になったのか。気になるのは仕方が無いだろう。

 そして、直葉とシリカを皮切りに、大体皆聞いてみたい様だった。

「え、えっと……わ、判ったよー……、皆が言って、私だけ言わないのはフェアじゃないもんね」

 レイナは観念した様だ。だが、一体何処から話せば良いだろうか?とも思ってしまう。リュウキとレイナの出会いは、第1層でのBOSS攻略会議の席だ。でも、そこからの話をしようとすれば……間違いなく長い。
 今日一日だけじゃ収まらない。

 800字原稿用紙1000枚くらいは……かかる。間違いなく。なら、初めに戻った方が(第10話!)効率が……と言うのは身も蓋もないので無い方向で。

「そう言えばさ? レイって、事ある事に何か理由を付けてリュウキ君の所に行ってたじゃん?」
「う、うえっ!? お、お姉ちゃん な、なんで知ってっ??」
「……判るよー、だってレイの事だしね?(と言うより、バレないってほんとに思ってたのかな??)」

 姉のアスナも乗ってきた事よりも、バレてる事の方が驚きを隠せないレイナ。逆にアレでバレないと思った方が驚きだと思ってるアスナ。……お分かりだと思いますが、アスナもレイナもハッキリと顔に出ます。事、異性のことは。だから、レイナがアスナの立場だったら、アスナの事も即バレてる。案の定、何度か行く場所を見破った事だってあるからだ。

 つまりは自分事となれば判らなくなってしまうのは仕方が無いと言うこと。

「いーからいーから! さ、奮ってどーぞ? リュウキ、ま〜だ、眠ってるし。今のうちにどーぞ!」
「お願いしますっ!」
「お、お願いしまぁす」
「あ、あぅ……/// わ、わかったよっ! 言うからっ!!」

 シリカは元気いっぱいに聞くが、直葉はやや恥ずかしそうだ。これが、酒によるリミッター解除の差である。……まだ、入り口にすら立っていないけれど。

 それは兎も角、レイナは覚悟を決めて話し出した。彼との事を……。そう、あれは まだ……想いを伝え合う前の事。恥ずかしいけれど、大切な思い出。大変だったけど、とても大切な思い出。……少し後悔してしまった事もあったけれど、とても、とても大切な思い出。













〜追憶のアインクラッド 第47層・フローリア レイナ Memories〜



 血盟騎士団副団長・補佐事、レイナは この別名:花の層《フ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ