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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第152話 追憶のアインクラッド・リズベット編
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はキリトだった。

「ふぁぁ……寝てたのか……ん? あれ?」

 寝ていた事は、理解出来た。……が、いつの間にか掛けられている毛布を見て多少戸惑った様だ。

「リズかな、って、あ」

 リズが掛けてくれたと思ったが……、当のリズは隣で寝息を立てている事に気づいた。随分と深い眠りの様だ。

「……ああ、オレが頼んで、出来たのにオレが寝てしまってたからか。なんだか……悪いことしたな」
「……全くだ」
「っっ!!」

 突然後ろから、声が聞こえた。
 キリトはその声に思わず反応して、身構えてしまった。

「はぁ…、おはよう。良く眠れたか?と言ってもまだ夜10時程だが」
「あ、リュウキ……か」

 誰がいるのか判ったキリトは、とりあえず安心した様だ。

「随分とうっかりしてるようだな、キリト。ここは寝る為の施設じゃないぞ。武具屋だ武具屋」
「あー……いや、こう、ついな。心地いいリズムだったから」
「水車の音、ハンマーで金属素材(インゴット)を打ち付ける音……か、まぁ 否定はしないが」
「そうだったな、リュウキ。結構リズの所に出入りしてるみたいだし。……レイナは大丈夫なのか?」
「ん?? 何がだ?」
「あぁ……」

 この男は、基本的には変わらないなぁ、とキリトは思わず思ってしまっていた。性格と云々というものは一朝一夕で変わるものではない。だが、それでも随分と穏やかになったのは事実だろう。だからこそ、当初は自分以上にソロ、上等!だったこの男が結婚までしているのだから。
 ……レイナの情熱に負けたか、とは思える。かくいう自分も他人のことは言えないが……。

「ああ、成る程。大丈夫だ。ここに来る事はレイナには伝えているから、心配はかけてないと思うぞ。メッセージも入れたしな」
「あーうん、そうだなー」

 そう言う事じゃなくて、女の子のトコに頻繁にきてていいのか?って事だ。頻繁……と言う程来てる訳じゃなさそうだが、レイナの事を考えたら、やきもちを妬かれそうだと思える。
 ……本当に似た者姉妹だ。相手がリズだから、と言うのもあるだろうけれど、今回の件でリズに色々とからかわれたりしそうだ。

「はぁ、さてとオレも起きないとな。……リズに礼を言っておかない……と……」

 キリトは身体を起こしたその時だ。メッセージが入っていることに気がついた。

 ……差出人は。

「ん? どうした?」

 キリトの顔がどんどん青くなっていくのがよくわかった。やや、大げさな感じがするが、そこはシステム仕様。細かな感情を読み取って、それをデータ化、表情へと表した様だ。
 だからこそ、よく判る。何か拙いことがあったと言う事が。

「わ、忘れてた……、今日、アスナと約束があった事……」

 顔を青ざ
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