暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第152話 追憶のアインクラッド・リズベット編
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
・インゴット》には限りがあるが、それ以外はまだまだ在中だ。

「ほんっと、あいつは、無茶苦茶なんだから」

 リズは、呆れながらも、ほくほくな店事情に、ニコりと笑ってそう言っていた。そんな時だ。

からんころん……

 と、店内に鈴の音が響き渡る。それは誰かが入店した証だ。

「よしっ!」

 リズは、備え付けてある大きな鏡の前で、笑顔をチェック。接客の第一は笑顔だから。

 リズは笑顔を確認すると、勢いよく扉を開けた。

「いらっしゃいませ! リズベット武具店へようこそ!」

 と、お腹の底から大きな声で。そして、店内を見渡して……、誰が来ているのか直ぐに判った。

「あら、キリトじゃん。いらっしゃーい」

 来ていたのは、黒の剣士キリト。
 そういえば最近はここに来るのはご無沙汰だったな、と思った。

「やぁ、リズ。今日はメンテを頼みたくてさ。実は、結構早めに来てたんだけど……」

 キリトは苦笑いをしていた。キリト曰く、客が物凄く多いから、少し外で待っていた、との事だ。どんどん人は入っていく……、出て行くが、入っていくから中々途切れる事がない。あまり、多い場所には、と正直思っていた。だが、ここで客足が落ち着いたようだった。そこを見計らって、突入! したのだ。

「ははぁ、相変わらずアンタも、相当恥ずかしがり屋さんみたいね〜? これが攻略組のトッププレイヤーの姿とはね〜♪」
「う、うるさいな、良いだろ? 別に……」
「まぁ、そうね。それに、上には上は勿論いるし?」

 リズが思い浮かべるのは、もう1人のトッププレイヤーの姿。恥ずかしがり屋、と言う意味ではキリト以上は勿論いる。……本人は否定するけれど、正直バレバレだ。あれで、隠している……とは思えない。

「あ〜……まぁ、な。そう言われたそうだ」
「でも、だからって安心しちゃダメよ〜? あんたも大概なんだから」
「うぐ……」

 そう言われてしまえばグウの音も出ないのはキリトだった。

「あはは! じょーだんじょーだん! さ、見せて」

 リズは、手を差し出した。別に直接渡す訳じゃなく、店のウインドウから送り込むのだが……、そうしてしまうのは仕様だ。ここは限りなくリアルな世界。もう、1年以上もこの世界で暮らしているから。

 キリトは頷くと剣を渡した。

 ダークリパルサーとエリュシデータの2つを。

「ふ〜ん。マメに来てくれてるから、耐久度は問題ないみたいだけどね……、でも 一応メンテナンスの料金は変わらないけど良い?」
「ああ、問題ないよ」

 色々と交渉をしている間に、また客足が増えていった。店内に2人のプレイヤーが増える。なのに……、キリトは爆弾発言をしてしまう。

「大事な装備がポッキ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ