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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第152話 追憶のアインクラッド・リズベット編
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〜エギルの店 ダイシー・カフェ〜
場面は現代、現実世界のエギルの店に戻る。
シリカは、少し顔を赤くさせているけど、何処か、ドヤ顔もその表情には含まれている様だ。……恐らく、酔っ払っているから できるのだろうけれど。
「おーおー、リュウキはやっぱりよぉ! ……おい エギル、
スピリタス
(
それ
)
寄越せ!」
「却下だ。……15万でなら手を打つ! 値切り交渉は 一切受け付けん!」
「15っ!? 法外過ぎるだろっ!!
現実
(
ここ
)
でもぼったくりバーか!!」
「良いもの安く提供する、
現実
(
リアル
)
でも
仮想世界
(
ヴァーチャル
)
でも、変わらん! それがオレのモットーだ。これが最安値だ!」
クラインは、とりあえずバーボンを 《ぐいっ!》と一気飲みしながらそう言う。
……クラインも飲み方を見れば、そして 表情をみれば、それなりに飲んできているんだと思えるが……、それでもスピリタスだけは渡すわけにはいかないと思った様だ。
急アル中になっても困るし、何より潰れたら面倒だからだ。
そして、そんな話を聞いていた者達は、何処か複雑な心境の者だっている。
「む〜……りゅーきくんっ!」
レイナは勿論その1人だ。…でも、何処かでは勿論判っていた。流石に結婚をしてからは、殆どずっと行動をしているから、そういった事はあまり無いって思える。だけど、リュウキにはその手のことには計算がまるで無い。下心がまるでないから、彼は当たり前の様にいう。
どんな歯の浮くような言葉でも、まるで、朝の挨拶をする様に普通に言うんだ。だから、皆が……。
「りゅーきく〜んっ! 聴いてるの〜?」
レイナは、リュウキの顔を覗き込む。
まだ、その顔は赤く……そして、目は閉じてあげたから まわってる? かどうかは判らない。でも、目が覚めるのは当分先だと言う事は判る。
「ぅぅん……」
時折聞こえてくる寝言、と言うか唸り声と言うか……、それも何処となく可愛い。でも、シリカの話を聞いて複雑なのは複雑だ。だから、レイナは腹いせにリュウキの頬を抓ったり、つついたりして遊んでいた。時折、ちょこっと歪む顔が、これまた可愛いんだ。
「む〜、こ、これくらいの代償は当然なんだからねっ?」
レイナは、聞こえていないであろうリュウキにそう言っていた。ちょっと照れてしまっている様で、頬を赤くさせていた。……それは、1%以下のジュースのせいだけではないだろう。
「へーへー、まぁ〜、リューキならありそーよね? あ、キリトもかな?」
リズは、訝しむ様な表情をしていたけど、『この男ならあり得る!』 と判断した様だ。そして、矛先をキリトに変えた。
それを聞いたキリトは、思わず ぎょっ! としていた。
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