同族
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〜〜Side of フェイト〜〜
ユーノが目覚めた、という連絡と、ファーヴニルが地球に向かっているとの連絡が届いた。私達は母さんの家があったミッドチルダ南部から、なのはは任務失敗で入院したはやてを心配して聖王教会から駆け付けたヴォルケンリッターと一緒に病院から、クロノはユーノにこれまでの経緯を説明しているため医務室から、それぞれ通信でアースラのブリッジと繋いでいた。
ちなみにリーゼ姉妹が最初、なのはの通信画面に一緒にいて、リンディさんに「なのはの体調を厳しく見ておくように」と告げていた。それを聞いた時、なのはは疑問形を浮かべていたけど、彼女達が何の意図でこの事を言ってきたのか、リンディさんはすぐに察知していた。それを確認した後、リーゼロッテさんはもう一つ何かを言おうとしていたが、リーゼアリアさんに何故か止められていて、そのままグレアム提督に報告するために転移で帰って行った。
一体、彼女達は何を隠しているのだろう……? 理由はわからないけど、とてつもなく大事な事のような気がする……。でも知ってしまったら、タイセツな何かが壊れる程の衝撃を受けてしまいそうな……そんな気がした。……考えても答え合わせは出来ないし、今は目の前の事に集中しよう。
『なんか皆、バラバラな場所にいるなぁ。まぁ、しばらく自由行動って言ってたからそれは別にいいけどね』
エイミィの一言に、その通りだと思って苦笑してしまった。本当は笑っていられる状況じゃないんだけど。
「それよりエイミィ、ファーヴニルが地球に向かっているって本当?」
『うん、フェイトちゃん。魔力吸収の中心部が動き出したから、ファーヴニルが移動しているって事を確認出来たんだ。それで向かっている先にあった世界が、第97管理外世界、地球だったんだよ』
『そんな……こうしちゃいられない! すぐ駆け付けないと!!』
『……残念だけどそれは出来ないわ、なのはさん』
『え、どうしてですかリンディさん!? まさか……魔力吸収の影響!?』
『その通りよ。まず駆け付けようにも、次元空間の魔力が完全に枯渇している現在、管理局の全ての次元航行艦が次元空間を移動出来なくなっている。だから今、アースラは次元空間を通って地球に行く事が出来ないの。それに例え行く方法があったとしても、管理局が重要な戦力であるあなた達を行かせるつもりは無いと思うわ』
「えぇ〜!? 無理やり連れて来ておいて、そんなのって無いよ! このまま私達に地球が襲われるのを黙って見てろって言うの!?」
「相変わらず管理局は身勝手ね。せっかく取り戻した幸せな家族生活を送れる住処、それを失うのはご免被るわ。大体、あの星は性根の良い人達が多くて、余生を送るにはあれ以上の環境は無い。何とか駆け付ける手段は無いのかしら?」
『残念
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