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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第151話 追憶のアインクラッド・シリカ編
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〜エギルの店 ダイシー・カフェ〜
体内にアルコール度数の強い酒を入れた瞬間、盛大にすっ転んだリュウキは、そのまま目を回していた。一時は騒然としたが、暫くした後、その姿を見て皆何処となく笑顔にもなっていたのだ。
今倒れているのは、あの世界では、超人的な力を見せ続け、あの茅場晶彦にも負けない程の伝説を作っていた男だ。
そんな超人が顔を真っ赤にさせて、目を回しているんだ。随分と可愛らしくて、そして愛らしい。間違えて酒を飲んで……と言う展開から考えてもそうだった。
「ひゅーひゅー! お熱いね〜! あ、次予約していいかな?」
「あっ、私もお願いしますっ!」
そんな時、何故かリズとシリカが何かを立候補していた。……彼女達も、多少はアルコールが入ってしまってるから、テンションハイになってしまっている様だ。だからこそのセリフだろう。
「だ、ダメだよっ!リューキ君は私のっ!!」
レイナは、顔を赤くさせながらそう力説!
彼女も、恥ずかしがり屋なのに……ここまでしてしまうとは、流石は酒の力、と言った所だろうか。因みに、リュウキは今レイナの膝枕をして貰っている。……と言うより、レイナがそうしたのだ。
周囲からは、キッスを! と言われていたけど……、流石に まだまだ理性が優っていた様で、そこまで実行できなかったのだ。
「……大丈夫なのか? この後一応二次会あるんだけど」
「大丈夫だろ。二次会は ゲームの中だし」
エギルはなんの根拠も無いのにそう言っている。
飲酒は当然だけど、それなりに脳への影響はある。確か、理性を司っている大脳新皮質が低下して、本能や感情を司っている大脳辺緑系の活動が活発になる……。即ち、脳でプレイする仮想世界でも影響は少なからずあるだろう。現実世界程ではないと思えるが。濃度を考えたらそこまで……と思うが(リュウキは微妙……)、今は絶対に無理だろう。
バイタルデータを確認して、ログインした所で、脈拍や血圧等で強制ログアウト措置されてしまうのが目に見えているから。
「あはは……」
「あれ? アスナは大丈夫なのか?」
苦笑いをしているアスナを見て、キリトはそう聞いていた。陽気に笑っている彼女達の輪の中にアスナがいないのが、非常に不自然だった。いつもの彼女なら、あの中に……、レイナの傍で笑っているんだけど。
「……キリト君、鼻の下伸ばして楽しそうだね、って思ったから」
じと〜っとキリトを見る目は、本当に細く嫉妬の感情を全面に出していた。今は、さっきまでのリュウキの一件があったから、周囲の目はリュウキに向いている。レイナはレイナで、今は理性の部分が薄れて本能に……、つまり 1%以下でも慣れてないから、十分に酔っている状況。(因みに、飲ましたのはリ
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