暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第151話 追憶のアインクラッド・シリカ編
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のフラワーガーデン。思い出の地での戦いを。あの時のモンスターよりも数段強いんだぞ。さっきのモンスターは」
「え、そうなんです……か……」

 シリカの顔が再びどんどん赤くなっていく。
 それは、あの層の醜悪な花に襲われて……、そのモンスターに捕まえられて、スカートが……。

「あ、あううっ////」
「?」

 シリカが悶えてしまっている意味が、当然だがリュウキは判ってない様だ。

「りゅ、リュウキさんっ!! お、思い出させないでください〜……///」
「ん? 何の事だ?」
「い、いえっ……や、やっぱり何でもないですっ///」

 シリカは、リュウキが覚えていないのなら、良いと直ぐに首を振り、そして捜索に戻っていった。


「ピナ―――っ!! 聞こえたら返事をして――っ!!」

 シリカはピナを探し続けた。この辺りのMobは粗方、倒したから、シリカの声で、増悪値が上がる事は無いだろう。そして、新たに湧出(PoP)したとしても、この層でのイレギュラー性は皆無だから大丈夫だ。

 シリカは叫び続けた。……ピナを探す為に。

 でも、だんだんと不安が再び襲ってきたのだ。声を上げても、上げても、反応がまるでないから。


「これだけ、探しても……見つからないなんて……」

 シリカの頭の中に過ぎる。


――もう、ピナが……みつからなかったら。


 そう、悪い方へと考えさせられてしまう。だから、目に涙が溜まっていった。そんなシリカを見てリュウキは。

「……途中で入れ違ったかもしれないな。この森はこの層で一番広い。探す場所はまだ沢山ある。大丈夫だ」
「あっ……」

 シリカの頭を軽く撫でていた。落ち着ける様に。そして、笑いかける。

「オレは嘘はこれまで言ったことはないつもりだ。……信じられない、か?」
「い、いえ! そんな事ありませんっ! リュウキさんはとっても優しいですからっ」

 シリカは、落ち着きを取り戻し、そして笑顔になることが出来た。

 そんな時だ。

「きゅる……っ」

 この森の何処かから、覚えのある鳴き声が響いてきたのだ。

「リュウキさんっ! 今……!」
「ああ、間違いない。聞こえた……」

 リュウキは、辺りを視渡した。集中して、辺りを視る。その鳴き声が響いてきた元は、……始まりは何処からだったかを。リュウキは視渡した。

「……こっちだ!」
「あ、はいっ」

 リュウキの先導を受けて、シリカも走り出した。森の木々の間を抜けていく。

 そして、暫く走り続けると、森の中で一際光輝く場所を見つけた。

「っ……」
「ここは……」

 そこは、森の中に湧く泉。太陽の光はその泉に反射して更に辺りを光で包む。

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