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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第151話 追憶のアインクラッド・シリカ編
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して……。
「ピナがみつからなかったら……、どうしようって。あの時から何も変わらない。……何一つ成長してない……」
そして、ピナは死んでしまったんだ。リュウキとキリトのおかげで生き返る事は出来たけれど、自分のせいだと言う事は変わらないんだ。
そんな悩んでいるシリカに声を掛ける。
「ピナは大丈夫だ。絶対に無事だし、見つかる。……保証するよ」
「っ……あ、あはは」
シリカは、思わず笑ってしまっていた。悲しい筈、なのに、リュウキの言葉と顔を見たら……。
「ん? どうした?」
「あ……、ご、ごめんなさい。リュウキさんは、やっぱりとても、とても優しいなって思ったら……」
「っ……」
リュウキは思わず顔を背けた。面と向かって言われると、リュウキもやっぱり恥ずかしいのだろう。
「ふふっ……リュウキさん。ありがとうございますっ あ、あのっ……」
シリカは手を差し出した。
そう、《あの時》の様に。リュウキは顔を背けていたが、それを見ると、ゆっくりと差し出された手を握った。
「改めて、言います。ピナを探すの……手伝ってくださってありがとうございます。リュウキさんっ」
「……ああ。シリカも良かったよ。あの時のシリカだ」
「あぅ……、やっぱり、わ、私成長してませんか?」
「……そう言う事じゃない。笑顔は、変わらないって事だよ。……安心出来る」
「っっ!!」
シリカはその言葉を聞いて、火炎ブレスを身に受けたかの様に、顔面に直撃したかの様に、真っ赤に染まった。温度も一気に上がっていく。オーバーヒートしてしまいそうになる程に。
「さぁ、ここからだ。ピナを探しに行こう」
「あ、はいっ!!」
ぼひゅっ、と頭の上に湯気が沸き起こっていたが……、それを必死に払ってリュウキの傍へと走った。今度は倒れない。足元注意、ヨシ。
そして、思い切ってリュウキの手を握った。
あの時の様に、一緒に。……その温もりを感じていた。
その後、何度かモンスターと遭遇したが、問題はまるで無かった。リュウキがいたから、と言うのもあるが、シリカの技術も間違いなく向上しているのだ。
「スイッチだ!」
「は、はいっ!」
シリカの 短剣《イーボン・ダガー》が、獣タイプのモンスターに一撃を加え、吹き飛ばした。そして、一撃は相手のHPを全て吹き飛ばし、青い硝子片に変えた。
「ナイス」
「あ、ありがとうございますっ! リュウキさんのおかげです」
モンスターを倒したことで得られる経験値、コルが表示されているウインドウを消しながら、リュウキは賛辞の言葉を送った。シリカは笑顔でそういった。でも、リュウキは首をふる。
「シリカの力だよ。覚えているか? あの47層
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